御場山
おんばやま
1059m
下仁田町
初鳥屋から望む御場山
登山日 2006年1月17日(晴れ) しんぷる
行 程 登山口(10:10)…鞍部(11:06)…御場山頂上(11:22-12:25)…鞍部(12:33)…登山口(13:10)
 初鳥屋を過ぎて高立に近づくと御場山北壁が目に留まる。北壁であるがゆえに日の当たらないその岩壁は黒く、どっしりとした迫力を感じる。高立に着いたが登山口がわからず無駄に時間を消費してしまった。写真のT字路を左折すると軒の長い納屋がある。その隣に消えかかった指導標があり、畑の畦道を民家を目指す感じで下っていく。ここがわかればもう大丈夫だ。 民家の前を通るという西上州らしい登山道で、矢川に架かる丸太橋を渡ると、今度ははっきりと読み取れる指導標が杉の木に付けられている。

指導標

指導標に従い畑の中を下っていく

沢を行く
 道標に従って杉林の中に入っていく。直ぐに・・工業の作業道に出るが、登山者に配慮してか丁寧にもその企業は道標を立てていた。杉林を抜けると沢に出た。茶色の落葉の上にうっすらと積雪がある。吹く風は冷たい。沢は所々氷結しているが、道は問題ない。間もなく左手に氷瀑が現れた。そこには上部からザイルが下がっていて、その先端は立木に巻かれていた。おそらくアイスクライミングが行われているのであろう。
 沢の右岸を歩いていくと小さな滝があり、その滝を右下に眺めながらガレ場を高巻きしてから再び沢に下りる。そこは落葉が厚く堆積していて、下手に踏み込むと膝上まで埋まってしまった。

沢を行く
 左岸に渡りジグザグと急なザレ場をを上っていく。さすがに沢の水も涸れてきて、沢そのものが落葉に埋め尽くされていた。ジグザグが終わるとガレ場の道だ。沢は全体に荒れていると言えるだろう。間もなく丸太橋が現れたが滑って危なそうなので、沢に下りて渡る。赤テープが三重に巻かれている立木があった。ここは迷いそうな場所で、一旦右の沢に入ってからテープを目印に左に上がる。全体にテープが付けられ、また踏み跡もあるので迷うことはないだろうが、なにせ西上州、何が起こるかわからない。ルート探しもこの山域には付きものだ。
 やがて正面に源頭が迫ってくる。道はその源頭の下を横切って続くが、このコースで一番注意を必要とするところだ。平坦な広場に着くと道に迷うが、テープが付けられているのでよく見れば大丈夫だ。そこを上ると鞍部に着く。
源頭下を横切る

鞍部
 鞍部は風が強く耳が痛くなる。立木の間から冠雪した浅間山が見えた。鞍部の側には林道が走っていて、ここまで車で来れば楽チンだろう。まさかこんなに近くまで林道が来ているとは思わなかった。でもまあ歩くことを楽しみましょう。
 赤ペンキの付いた鞍部からは稜線をいく。ヒノキ林を行けば直ぐに雑木林となる。道は急登で息が切れる。横からの風もあって目が涙でかすんできた。風の音は相変わらずうるさい。やがて雪で覆われた平坦地になり、その向こうに妙義山の奇峰が見えるとそこが御場山の頂上だった。山頂では風も少なくのんびりと過ごせそうだ。

山頂
 山頂は雑木の覆われてはいるが、一部伐採されていて東側一帯の眺めがよい。荒船山から東側に派生する西上州の稜線が逆光の中に続いている。奥には両神山の稜線まで見えている。また物語山からトヤ山方面の尾根も一望だ。眼下には初鳥屋集落。妙義山の左手には赤城山さらに武尊山まで見える。雪のない平坦な場所に陣取って味噌ラーメンとおにぎりの昼食とした。ちょっぴりアルコールも。
下山は随分と速かった。それだけ分かり易く歩きやすかったということだろうか。鞍部からの林道は少し気になるところである。
山頂から望む妙義山
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