掃部ヶ岳
かもんがたけ
1449m
高崎市・東吾妻町
榛名湖畔から望む掃部ヶ岳
登山日 2005年11月16日(晴れ) しんぷるライフ
行 程 登山口(10:18)…硯岩分岐(10:32)…山頂(11:12-12:20)…硯岩分岐・硯岩往復(12:54-13:10)…登山口(13:22)

落葉した登山道
 榛名山に登るのは久しぶりのような気がしたが、昨年の2月に水沢山に登っている。気圧配置も冬型になりつつあり、快晴の日が多くなってきた。谷川岳方面は雪雲に覆われはっきりとしないが、家からは子持山がくっきりと見えるようになってきた。妻が未踏のピークを希望するものだから榛名山の名を冠する掃部ヶ岳を歩いてみることにした。膝の調子は良いとはいえないが、1時間程度の歩きなら大丈夫のようだ。のんびりと歩こう。
 榛名町の無料駐車場に停め、国民宿舎吾妻荘の脇から歩き出す。山道に入ると、岩島小学校生徒達が作った立木の名が書かれた札が幾つも付けられていた。カエデにしても幾種類もあり簡単には識別できない。私がわかるものはほんの僅かに過ぎなかった。
 紅葉は既に終わり、常緑樹を残してあらかた落葉していた。薄く敷き詰められた落葉の道を尾根に向けて歩いていくと、硯岩への分岐に着いた。そこからは尾根筋になり山頂へと続く。尾根の西側には山荘らしきものが見える。道があるので足をのばしてみれば、何と直ぐそばまで舗装路が来ており、まるで別荘地といった感じだ。ここを拠点に登ればさらに時間が短縮できるだろう。硯岩へは帰りに余力があったら立ち寄ることにして掃部ヶ岳へと急ぐ。以前は低い笹に覆われていた道も、しっかりと手入れがされ歩きやすい登山道となっている。しかも最近笹刈りがされた様な痕さえある。立木の間から榛名湖が姿を現す。湖畔に見える山は天目山と氷室山だ。傾斜は徐々に増してくる。
笹刈りされた登山道

山頂です
 湖畔の宿公園からの道を合わせたところに道標がある。確かに笹の中に踏み跡はあるが手入れがされているとは思えなかった。一気に尾根を登ってくるらしく、傾斜はきついらしい。ちょっとした岩場を右に巻き、僅か進むと掃部ヶ岳の山頂に着いた。風はなく穏やかな山頂には先客が腰を下ろしていた。挨拶だけ交わして展望を楽しむ。くっきりと見えると思っていた浅間山は山頂付近が雲に覆われていてご機嫌が今一だ。雲が意外と低く遠望は利かない。南側は西上州の山々が精一杯だ。東側は栃木県境の山々がはっきりとしている。北側は立木が邪魔であまり展望に優れないが、落葉した枝の間から大峰山・吾妻耶山程度までは見えていた。やや西側に下りて昼食とした。

尾根から望む榛名湖と外輪山
 山頂がぬかっていたことから、途中の登山道と同じく霜柱が立ったのだろうか。四阿山も雲がかかっていて頂の半分ほどしか見ることができない。下山した先客にかわり山頂の岩の家に腰を下ろした。登山道が西峰へと続いている。確か展望は西峰の方が良かったはずだ。榛名湖を望むなら足をのばして見るべきだろう。今日はピストンだ。昼食を終える頃には浅間山にかかっていた雲が晴れ、白く冠雪したその頂が姿を現した。富士山ではないが、浅間山もその姿がお似合いだと思う。
 さて戻るとしよう。途中一組のハイカーに出会い、上信国境の山はどうですか?と訊かれた。浅間山もはっきり見えるし、静かな山頂を独占ですよ、と答えた。登ってきた道を忠実に戻り硯岩への分岐に出た。0.1Km5分とある。道は急登だが僅かで硯岩の上に立った。往路にカメラ片手に無言で追い抜いていった人はきっとここからの景色をカメラに納め下山したのであろう。榛名富士と榛名湖が一流のロケーションで眼前に展開している。確かに絵になる風景である。急斜面を注意深く下る。幾筋にも踏まれた雑木林の中の道をゆっくりと下った。
天狗山方面
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