半月山
はんげつさん
1753m
栃木県
中禅寺湖畔から望む半月山
登山日 2005年10月20日(晴れ) しんぷるライフ
行 程 中善寺スカイライン中善寺駐車場(10:25)…半月山頂上(11:05)…半月山展望台(11:10-12:10)…半月山駐車場(12:30)…中善寺駐車場(13:10)

中善寺展望台からの登山道
 紅葉と妻の膝のことを考えて日光中禅寺湖周辺の山を歩いてみることにした。この秋はなかなか天候に恵まれなかったが、久しぶりの快晴だ。丸沼・菅沼周辺の紅葉を楽しみながら金精峠を通過。トンネルを抜けるとガスで僅かに霞んだ男体山が鎮座していた。日光の山も歩きたいと思いながらなかなか実行できないでいる。戦場ヶ原は草紅葉も終わったようで枯れ野原になっていた。比較的順調にここまで来たが、竜頭の滝付近は混雑していた。中善寺湖畔に出ると観光客が多いことに驚きだ。平日でこのような人出なのだから、週末はさぞや大渋滞といったところだろう。

明るい登山道を行く
 半月山へは第一駐車場から稜線に沿って歩くことにした。半月山展望台へ案内する道標に従って車を進める。この道が中善寺スカイラインとは全く知らないでいた。しかも半月山展望台は絶景を楽しめる有数の場所であるとのことだ。やがて観光客で賑わっている駐車場に着いた。駐車場から眺める景色もまた素晴らしいものだ。
 駐車場脇に半月山への道標が置かれている。山頂までの距離は1.4km、時間にして50分くらいだろうか。広葉樹の疎林に付けられた明るく気持ちの良さそうな登山道である。稜線上を周囲の景色を楽しみながら歩けるのかと思っていたが、残念ながら中禅寺湖方面は全く見ることができない。前方は半月山の頂上を越えないと展望が開けないようだ。それでも時折現れる素晴らしい紅葉を楽しみながらのんびりと歩いていく。

コメツガの林

半月山山頂
 道は傾斜を増し木の根の露出した急登となる。そこで後から追いついてきた3人の若者に道を譲り、なおものんびりと歩いていく。広葉樹の明るい道からコメツガの林になった。中には樹齢100年を越えるものもあるという。コメツガの林について解説をした看板がひっそりと置かれていた。ここまで来ると傾斜も緩やかとなり、コメツガの林を抜けると再び明るい日差しを浴びる広葉樹の疎林帯となる。そして展望の利かない稜線を行くと半月山の頂上に着いた。そこには栃木の山全てにある山部藪人さんの山頂標識が立木に付けられていた。

半月山展望台から望む男体山
 山頂は展望がない。大展望台まで200Mとあったのそちらへ急ぐこととした。緩やかな傾斜を下っていくと人の声が聞こえてきた。目を凝らすと前方に櫓が見える。そこが大展望台だった。大展望台とはあるが決して大きいものではない。正面には中禅寺湖を挟んで男体山、その後方には太郎山や女峰山などの峰々、さらに那須岳が近くに見える。日光白根山から錫ヶ岳、さらに皇海山から袈裟丸山へと続く稜線、その手前には春の緑を残したような社山へと道は続いている。素晴らしい眺望だ。日光白根山は日光の名を冠しているだけあって、こちらから眺めるほうが本来の姿といえる気がする。

半月山駐車場に下る
 展望台近くに陣取って昼食とした。そろそろ冬バージョンでラーメンの登場となった。ビールもそろそろ終わりかなぁ。帰りは第2駐車場(半月山駐車場)へ下りスカイラインを歩いて第1駐車場に戻ることにした。多くの人ははスカイライン終点の第2駐車場から登ってきている。南斜面の暖かい日が降り注ぐ道は快適でお散歩コースのようだ。光り輝く紅葉の下を広い駐車場を見下ろしながら、そして足尾の山々を眺めながら下っていく。春、アカヤシオの季節も大変いいと聞く日光の山々。冬になれば金精峠が閉鎖され遠くなってしまう山域である。少し食指が延びた山歩きだった。
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