谷川岳
たにがわだけ
1963m
みなかみ町
西黒尾根から望む双耳峰
登山日 2005年9月12日(晴れ) しんぷる
行 程 厳剛新道登山口(10:45)…第一見晴(11:20)…ガレ沢の頭(12:20-12:25)…氷河の跡(13:00)…ザンゲ岩(13:10)…トマの耳(13:30-14:15)…ガレ沢の頭(15:00-15:05)…第一見晴(15:45)…厳剛新道登山口(16:15)

厳剛新道入口
 谷川岳ロープウェイの付け替え作業が本日で終わり、翌9/13からは新型ロープウェイ「フニテル」になるそうだ。これに伴い料金も改定されおよそ2割アップらしい。ロープウェイが動かなければ登山客も少ないのではないか。家の窓から谷川方面を見れば快晴だ。久しぶりに谷川岳からの展望を楽しみたくなった。
 西黒尾根からは一度登っているので厳剛新道を使って登ることにした。今は紅葉前で、一ノ倉沢までの交通規制はない。従ってマチガ沢の登山口まで車で入れるわけだ。トマの耳までのピストンとしよう。駐車場からは、マチガ沢とその延長上のトマの耳・オキの耳がくっきりと見える。振り返れば白毛門と笠ヶ岳が見事だ。時刻はだいぶ遅くじきに11時だ。西黒尾根で登った時間を参考にして午後2時までに着くことを目標とした。というか、午後2時には下山に入らなくてはならないと思っていた。

マチガ沢の岩峰
 巌剛新道入口の道標はマチガ沢出合の少し手前にある。取っ付きは荒々しい西黒尾根とは異なり、穏やかでやさしい印象を受けた。道標に従って潅木が茂る新道へと入っていく。
 前日の雨のせいだろうか、登山道は小さな沢のようになっている。靴を濡らさないように注意して歩こう。もうすぐお昼になるというのに日が潅木に遮られ、なかなか快適な歩きだ。トリカブトが紫色の花を咲かせていたが、他には見るべき花は無い。やがてマチガ沢方面の展望が開けてくると第一見晴に着いた。正面にはマチガ沢の岩壁がその存在を誇示し、沢には未だ融けきらない雪渓が残っている。一汗ぬぐって歩き出す。

白毛門と笠ヶ岳
 道は徐々に傾斜を増してくる。久しぶりの単独行でペース配分がおかしいのか、それともこれが本来の歩きなのか、ちょっときつい感じだ。当然汗も噴出してくるし気分も悪くった。さすがにこの時間ともなると下山者ともすれ違う。立ち木の切れ目からマチガ沢が時折姿をあらわす。さらに目をやれば白毛門・笠ヶ岳、遠くには七ツ小屋山と清水峠がくっきりと見える。道はさらに傾斜を増し露岩も大きくなってくる。ロープに次いで鎖が現れた。最初の鎖を過ぎると、そこは岩のテラスになっていて展望がすこぶるいい。さらに鎖、梯子と続いていくが緊張するような鎖場ではない。

氷河の跡の一枚岩
 鎖場を過ぎると露岩の道は急に土の道へと変わった。足下には大文字草が数多く咲いている。トリカブトの数も増えている。見上げれば西黒尾根が近い。傾斜も緩やかになり、日の光が照りつけるようになると西黒尾根ガレ沢の頭に出た。岩に腰をおろしこれから登る急登を眺めると、数人のハイカーが岩に掴まりながらゆっくりと登っていくのが見える。南方には天神平が真近だ。さらにその向こうには赤城・榛名・妙義の上毛三山がそろって姿を見せている。西黒尾根を初めて登った時(まだ1回しかないが)、ここからの登りがきつかったことを思い出した。なかなか足が進まず無理やり花の写真をとっていたことを思い出す。ゆっくりと登っていくことにしよう。
 赤や黄色のペンキを頼りに岩場の急登を行く。展望がすこぶるよい。清水峠の遠方には巻機山がどっしりとした姿を現した。あまり立ち止まってばかりいると頂上でゆっくりと出来ないぞ。それでも予定より早く着けそうだ。とにかくザンゲ岩までの急登を我慢して登らなければならない。マチガ沢寄りにはイワショウブが咲き、登山道には私の好きなウメバチソウが姿を見せる。大きな一枚岩の氷河の跡を過ぎるとザンゲ岩も近い。

山頂から朝日岳方面
 次に来るときにはザンゲ岩に上ろうと思っていたのだが、今回もやはり素通りしてしまった。ザンゲすることは山ほどあるだろうが(笑)
 ザンゲ岩を過ぎるとさすがに西黒尾根も終わりを告げ、傾斜も緩やかになる。道標に従って山頂を目指す。赤トンボが忙しそうに飛び回っている。そろそろ山は秋を迎えるのだなあ。
 珍しく誰も居ない静かな山頂には立派なトマの耳の標柱が立っていた。一通り展望を楽しんだ後、方位盤の近くに腰を下ろしロング缶の栓を切る。体中にしみわたるようだ。後から登ってきた二人のハイカーと言葉を交わしながら山頂での一時を過ごした。

オキの耳と一ノ倉岳
 時の経つのは速い。予定より15分遅れて山頂を後にした。ダブルストックの威力は下りにこそ発揮される。特に足下が滑りやすい場所や、段差が大きい所などでは本当に助かる。膝への負担の軽減や安全性も高くなるだろう。ガレ沢の頭で一息入れ巌剛新道を下る。鎖場を慎重に過ぎると徐々に傾斜も緩んでくる。途中の沢の冷たい水で、火照った顔と腕を何度も冷やした。国道に戻ると満車状態だった駐車場も数台の車が残されているだけだった。
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