荒山
あらやま
1572m
前橋市
登山日 2005年6月5日(曇り) しんぷるライフ
行 程 箕輪P(10:00)…荒山高原(10:35-10:45)…荒山(11:30-12:10)…芝の広場(13:05)…荒山高原(13:20-13:35)…箕輪P(14:10)

箕輪駐車場から

荒山高原
 この季節は山選びに悩むことが多い。高山にはまだ早いし低山では趣に欠ける気がする。シャクナゲはほぼ終わりとなりツツジの季節と言ったらいいのだろうか。そんなわけでツツジの山である赤城山に足を運んだ。今年はどの花も開花が遅れているようだ。目当てはヤマツツジだが、どうだろうか?
 箕輪駐車場は満車状態。路上駐車を強いられるのかなと思ったら、ちょうど二輪車が移動して無事にスペースを確保できた。付近ではレンゲツツジが花を開き始めていた。新緑と呼ぶにはちょっと遅いかなあ、歩き始めると山ゼミが木の葉でじっとしているのが目に留まった。耳を傾けるまでもなく山ゼミの合唱だ。もう低山はすっかり初夏なのだ。
 荒山高原までの道のりを息が上がらぬようにゆっくりと歩く。下山してくるハイカーとすれ違うことも度々だ。まあこの時間だから仕方ないか。今日も歩き出しが遅いわたし達でした。露岩の急登を登り荒山高原に着くと、多くのハイカーが休憩している。ヤマツツジも良い感じだ。一服入れた後に荒山に向かって歩き出す。

ツツジの回廊
 荒山への登山道にはいると、そこはまるでツツジの回廊だ。ヤマツツジに混じってズミやシロヤシオが満開。惜しむらくは日の光がもう少し欲しい。花を掻き分けるように進む。振り返れば荒山高原が眼下に見え、高原の賑わいが伝わってくるようだ。途中からはヤマツツジも蕾が多くなるが、それなりに咲いている木が多い。もうしばらくは楽しめそうな感じだ。
 やがて回廊を抜けて笹原を歩いていけば、山頂への急登となっていく。岩を数回ヨイショと上ると山頂が間近になってくる。そして比較的大きな石祠のある荒山の頂上に着いた。

荒山山頂
 この荒山頂上は立木が多く展望には優れない。ところが山頂の北に岩が出ていて、ここから北方の眺めがよい。眼下には大沼へと続く道が蛇行し、鈴ヶ岳や地蔵岳が近い。遠くに目をやれば燧ヶ岳・至仏山、武尊山、朝日岳からの谷川連峰などがパノラマをつくっている。今日は生憎とガスが発生し、はっきりと見て取れないのが残念だが、意外なビューポイントを知っただけでも収穫だ。山頂に一角に腰を下ろし楽しい昼食とした。
 夏になるにつれラーメンとも遠ざかっていく。冷たいものを体が要求してくるようになるんだよな。汗もかくようになるし、アイソトニック飲料は欠かせなくなる。

芝の広場へと下る
 帰路は避難小屋経由だ。少し下るとヤマツツジは少なくミツバツツジが多いのに気づく。ミツバツツジはちょうど見頃を迎えていて歩いていて楽しい。往路とは全く装いが違う道だ。下るにつれヤマツツジが多くなり、ズミの白い花が変化を与えてくれる。道は快適でのんびりと歩くのに丁度いい。薄日が差してくる頃に芝の広場に着いた。ヤマツツジの下で多くなハイカーがくつろいでいた。そよ風に吹かれながらのんびりと昼寝でもしていきたくなる場所だ。

延々と続くツツジ
 さあ、荒山高原まで戻ろう。ツツジの回廊を歩く。高原付近は今が盛りである。しかしここから高度を上げれば、まだまだヤマツツジは楽しめるだろう。そしてそれが終わる頃にはレンゲツツジが一体をオレンジ色に染めるに違いない。ヤマツツジを楽しむだけなら、荒山高原から芝の広場までの往復でも十分と思った。さすがにこの通りのハイカーの数は多く、挨拶を交わすのが忙しかった。
 アカヤシオから始まり、ミツバツツジ、シロヤシオ、ヤマツツジそしてレンゲツツジへと切れ目なく続く赤城山は、まさにツツジの山といえよう。赤城山再発見の山行だった。
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