三ッ岩岳
みついわだけ
1032m
南牧村
大仁田ダムから望む三ツ岩岳
登山日 2005年4月17日(晴れ) しんぷるライフ息子
行 程 大仁田ダム(10:30)…尾根筋のコル(10:55)…三ツ岩岳頂上(11:30-12:30)…竜王大権現(12:50)…分岐(13:05)…登山口(13:10)

杉林を抜ける
 2002年12月に偵察に訪れたきりだった山。当時妻は腰椎ヘルニアで腰や膝が悪く、歩くことが困難な時期だった。暖かくなれば具合も良くなることもあると思い、短時間コースの山をいくつか下見をして歩いた。西上州の山は急な登りも多いが、逆に短時間で登れる山も多いので適当なのではないかと思った。今はほとんど障害もなく歩けるようになってホッとしているところなのだ。沼田公園ではようやく桜が見頃となった。今年は開花が遅れたようだ。そうなると西上州のアカヤシオはどうなのだろうか気になるところである。少し早い気がしたが出かけてみた。
 南牧村の人里ではまだ桜が咲いている。さすがに早いかなあと不安が頭をよぎる。雨沢で大仁田ダムに向かって車を走らせれば、山肌にポツンポツンとピンクのアカヤシオが目に付いた。まあ全く咲いていないわけではなさそうだ。ダム下の駐車場にはハイカーの車が数台置かれていた。

アカヤシオは何処に
 竜王の里宮の前から沢沿いの道に入る。薄暗い杉林の道だ。のろのろしていたら妻が先に行ってしまった。張り切っているようだ。息子と2人で後ろ姿を追う。足下にはネコノメソウや、開花直前のハシリドコロが時折見うけられる。やはりアカヤシオにはまだ少し早いようだ。鞍部までの急登を息を切らして登れば、前橋ハイキングクラブの立派な道標が立てられている。途中、竜王大権現への分岐にも立てられていたことから、会の威信をかけて整備したものと思われる。チラホラとアカヤシオが咲いている。
 鞍部で一息入れて歩き出す。今度はわたしが先頭だ。妻に先行させるとペースが速くて大変だ。短時間のコースなのだからのんびりと歩いていけばいいのだ。杉林は終わり雑木林となる。岩峰を右に巻いて急登を行けばちょっとしたピークに出る。ここでも軽く一息。尾根道を何度か上り下りした後、ロープが付けられた岩場を一気に登ると、アカヤシオが大分目に付くようになってきた。わずかに歩くと頂上へと続く稜線に出た。右は竜王大権現、左は頂上へと続く道だ。

頂上
 アカヤシオには一足早かったようだが、花芽の付き方は大分良いようだ。今年は十分に期待できそうだぞ。アカヤシオの花芽の道を春の日差しを浴びて歩くと賑やかな頂上に到着だ。10人ほどで一杯になる頂上は先行したハイカーで既に満席。少し戻って、昼食をとりながら順番が来るのを待つことにした。今日は久しぶりに手弁当だ。やっぱりコンビニのおにぎり何かより旨いなあ。半分ほど食べたところで、早速頂上からどっとハイカーが下りてきた。案外早かったぞ。急いで山頂へ。霞んではいるが西上州の山々が一望だ。山と高原地図を広げ、改めて山座同定だ。
 来週あたりから見頃を迎えそうだ。山肌がピンク一色に染まるのだろうな。次は烏帽子岳に登ろうよと言ったが、妻は目の前にあるおびただしいまでの花芽の誘惑に負けそうである。二週続けて同じ山というのもなぁ(笑)。

アカヤシオ
 まあ、どちらでもいいや。帰りは滑って転げ落ちそうな道が続く竜王大権現を経由しての道だ。予想はしていたが思った以上に急な斜面である。明るい雑木林の中を滑るように下りる。岩壁が目の前に立ちはだかるとそこが竜王大権現だ。
 竜王大権現の宮は巨岩が覆い被さり、近くには樹齢何百年かと思われる見事な杉が数本生えている。そこからは杉林の急斜面となり何カ所かにロープが設置されている。そして沢に出ると急斜面も終わり分岐に到着だ。そしてすぐに登山口。まだ日も高い。烏帽子岳の登山口まで行ってみたが、駐車場にはやはり相当数のハイカーの車が止められていた。来週はこちらか否か。沼田公園の桜が終わった頃に訪れれば、アカヤシオには丁度いい頃かもしれないなあ。
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