仙人ヶ岳
せんにんがたけ
663m
桐生市
尾根から望む仙人ヶ岳
登山日 2005年3月29日(晴れ時々曇り) しんぷる
行 程 塩ノ宮神社(10:15)…峯一山神(10:35)…桐生市102基準点(11:05)…紹石山神(11:25)…前仙人(11:35)…白葉峠分岐(12:00)…仙人ヶ岳(12:20-13:00)…前仙人(13:40)…塩ノ宮神社(14:30)

塩ノ宮神社
 先週の土曜日に暇を持て余している息子と水沢山に登ることにした。水沢観音駐車場の上部にあるハイカー専用?の空地に駐車して歩き出したのだが…。急登に息があがり「お休み石」手前で2度も小休止。当然お休み石でも休止。気を入れ直して更に歩を進めたが途中撤退となってしまった。こんなはずではないわけだが、一体どうしたのだろうか。そういえば体重計は60Kgの大台近くを指していた。
 仙人ヶ岳は以前、家族で4月上旬に小俣から登り、猪子峠へ下りたことがある。この時はアカヤシオを目当てに出かけたのだがすでにピークは過ぎていた。その代わりニリンソウやミツバツツジを楽しむことができた。 

人形松

つなぎ石
 今日は既に3月下旬でマンサクも終わりの時期だが咲き遅れたものもあるかもしれない。桐生側に前仙人というピークがある。マンサクは前仙人から仙人ヶ岳への尾根に多く自生しているようなので群馬県側から登ってみることにした。桐生市菱町塩瀬にある塩ノ宮神社からのコースがあるようだ。神社境内に駐車し、社殿左手から登山道に入っていく。平行して林道が通っているのが気になるが、何せ不案内な土地であるので好奇心は抑えていこう。先ずは神社に付きものの杉林だ。道はサブコースといった感じで地味だが踏み後はしっかりとしている。やがて杉林が切れ雑木林になると北方面の展望が開ける。風の音を聞きながら登っていけば桧の林の中に「峯一山神」の石祠が現れた。大きく膨らんだツツジの蕾が時折見受けられた。ちょっとした痩せ尾根を過ぎ、雑木林の中の道を登っていくと「桐生市102基準点」が置かれたピークに出た。ここでは木立の間から目的の仙人ヶ岳を望むことが出来た。
 さて前仙人は一体いつになったら着くのだろうか。先に進むと痩せ尾根に両手を広げたような「人形松」を見る。さらに進めば「紹石山神」の石祠があり、傍の立木に付けられた札には「つなぎ石」と記されていた。なるほど人の手で押せば谷へ落ちてしまいそうな岩であるが、地震にも耐え同じ状態で存在しているのが不思議だ。

前仙人頂上
 いくつもの偽ピークに騙されながらようやく前仙人に着くことが出来た。頂上は狭く、さしたる展望もない。ここまで来れば仙人ヶ岳との標高差はほとんどない。のんびり歩けるのではないかなと思っていたのだが、あ〜ぁ、勿体ないほど下っていく。
 おや、黄色いものが目についた。ひょっとしてマンサクかな。よく見れば開花したばかりのマンサクだ。まだ残っていたかぁ、よしよし。正直なところ諦めていただけに得をした気分。その後咲き遅れたマンサクを楽しみながら幾つものピークを越えていけば白葉峠への分岐を右に分ける。さらに明るい雑木林の道を行くと、夫婦と思われる2人が道で昼食をとっていた。挨拶だけ交わして進むと細長い仙人ヶ岳の頂上に着いた。山頂からはまだ雪の残る赤城山が一望できた。日だまりに腰掛けて昼食とした。顔が火照って春の日に焼けたような気がした。

遅咲きのマンサク
 帰路で先の2人連れとすれ違った。その場所には「朝日沢を経て塩瀬へ」との道標があった。御婦人が言うには、前仙人に行こうとしたが道標が来た方向を指していたので、行き過ぎたと思って戻ってきたのだと言う。そういえば白葉峠への分岐道標の書き方が紛らわしかったことを思い出した。前仙人方面へ戻ろうとすると、「ここから下りるのではないのか」と訊かれた。塩ノ宮神社脇の林道を車で入って途中から歩いてきたのだという。するとここ仙人ヶ岳へ5分の尾根に出る。時間は1時間40分くらいとのことだ。一瞬どうしようか迷ったが、往路を忠実に戻った。
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