谷川岳
たにがわだけ
1963m
みなかみ町
水上市内から望む谷川岳
登山日 2004年10月16日(曇り) しんぷるライフ
行 程 天神平(9:30)…熊穴沢避難小屋(10:15)…天狗の留まり場(10:50)…肩の小屋(11:30-12:00)…トマの耳(12:05-12:15)…肩の小屋(12:25)…熊穴沢避難小屋(13:15)…天神平(13:50)
赤城大沼周辺の紅葉が見頃ということで出かけることにした。しかし空は曇っている。青空が広がっているのは谷川方面だけだ。進路を変更して谷川岳に登ろうということになった。久しぶりの谷川岳である。谷川山系は、息子と春先に阿能川岳に登って以来だ。水上温泉街を過ぎると徐々に曇り空が広がってきてしまったが、予定通り谷川岳ロープウェイ駐車場まで乗り込んだ。1年に1回は谷川連峰に足を運びたいものだ。
谷川岳トマの耳
 駐車場から出てロープウェイ土合口駅に向かうと、広場には行列ができている。何も考えることなく列につくとここは乗車待ちの列だと係員が案内している。妻をその場に置き乗車券を買い求めた。往復1900円は決して安い金額ではない。現在運行中のロープウェイのすぐ脇では新型ロープウェイの敷設工事が急ピッチで進められている。平成17年9月には開業予定になっているようだ。ゴンドラの窓から見る紅葉は高度を上げるにつれ徐々に色付きを増してくる。しかし、今年の紅葉はイマイチのようだ。

谷川岳双耳峰

黄葉の登山道

ハイカーで大渋滞
 天神平駅に降りてリフトの脇を抜け白毛門方面を眺める。空気が澄んでいてバッチリだ。よし、今日は期待できそうだぞ。ややぬかるんだ道を歩き出す。天神尾根コースはいつ来てもハイカーで一杯だが、今は紅葉シーズンでもありハイカーの数も半端ではないだろう。樹林の切れ間に初冠雪の谷川岳が姿を現す。岩肌と笹と雪のコントラストが美しい。残雪の谷川岳とはまた違った味わいを感じさせてくれる。先行するハイカーについてゆっくりと歩いていけば熊穴沢避難小屋だ。
 狭い避難小屋からはハイカーがあふれている。まあ、いつもの光景ではあるのだが…。特別休む理由もないので肩の小屋を目指そう。樹林が切れ、標高が低い森林限界を超えると俎ーの稜線が眼前に広がる。いやぁ、いつ見ても見事だ。思わずデジカメのシャッターを押さずにはいられない。南側には阿能川岳、さらに稜線が小出俣山に続いている。稜線上には夏道がありそうな気配だなぁ。どうも渋滞の列の中にはまってしまったみたいだ。ズンズンと追い越していくほど登山道は広くないし、まあのんびりと展望を楽しみながら歩くしかないか。

俎ー山稜

肩の小屋

朝日岳方面
 天狗の留まり場で一休みと思ったが、風が冷たく休む気にはなれない。そのまま肩の小屋へ直行を決め込んだ。徐々に積雪があり、木道は積もった雪で滑りやすく危険だ。肩の小屋直下のガレ場まで来ると積雪が踏み固められ、さらに氷結状態となった。張られたロープを頼りに登っていく。スッテンコロリと転んでいるハイカーもいる。注意、注意。肩の小屋の前は完全にアイスバーン状態だ。恐る恐る進み小屋に入った。食堂の席が空いていたので遠慮なく利用させてもらった。なかなかいい感じですね、新しくなった肩の小屋は。

ガスが舐める主稜線

一の倉岳と茂倉岳

巻機山
 昼食後、一人でトマの耳に向かう。妻は肩の広場で待っているという。確かに風が強くそして冷たい。そのせいなんだろうか、山頂は思ったほどハイカーの数はない。強風に鼻水を垂らしながら全方向の大展望を味わう。馬蹄形の稜線、奥には巻機山さらに越後中ノ岳方面、尾瀬・日光の山々、谷川連峰主稜線・苗場山の後方には真っ白な北アルプスがクッキリだ。南方の山々はやや霞んではいるが県内の峰々の最後方には富士山が雲の上に浮かんでいる。ふ〜ぅ、思わず大きく息をする。山はいいなあ。
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