子持山
こもちやま
1296m
沼田市・渋川市
戸神山から望む子持山
登山日 2004年10月2日(晴れ) しんぷる
行 程 7号橋登山口(6:40)…屏風岩分岐(6:50)…屏風岩(7:00)…分岐(7:10)…獅子岩(8:00-8:15)…1179ピーク(8:30)…柳木ヶ峯(8:40)…子持山頂上(8:53-9:05)…柳木ヶ峯(9:18)…大タルミ(9:28)…登山口(10:00)
 久しぶりに子持神社奥の院からの登りだ。数年前、山登りを始めた頃に家族4人で登って以来だ。毎日見ている山だが頂まではなかなか遠い。先日、中学校当時の遠足のしおりが出てきた。A6のガリ刷りで子持山遠足のものである。自筆で何やら書き込んであるが、同級生と登った記憶がまるでない。虚弱な中学時代のことだから、きっと休んだに違いない。なんだか悲しくなってきた。台風一過の絶好の登山日和だ。久しぶりに一人の歩きを楽しんだ。
 前回と同様7号橋の登山用駐車場に駐める。8号橋まで行くと旋回地のため駐車禁止となっているからだ。1台の車もない。今日は最初の登山者のようだ。何となく気分が良い。登山口にはいつの間にか立派な登山口案内板が立てられ、登山道ガイドと登山届用紙が置かれている。子持村が作成し設置したものだ。石の階段を上れば直ぐに戸板を敷き詰めたような道となる。楽ではあるがここまでしなくても良い気がする。わずかで屏風岩直下だ。

登山道入口

屏風岩への分岐(円珠姫の歌碑)

7号橋付近からの屏風岩
ペンキやテープに案内されて沢を進めば円珠尼の歌碑がある。そこから屏風岩への道標があった。前回来た時はなかったような気がしたが、果たして登れるのだろうか行ってみよう。急峻な道をテープを頼りに踏跡をたどり、最後に短いハシゴを登れば屏風岩の頂上だ。屏風を立てたような岩だから当然痩せ尾根のような頂上である。幅がそこそこあるので身の危険は感じない。先端には何やら石碑が建っていたが行って見る気にはなれなかった。
 屏風岩からは獅子岩が意外とスマートな姿で見ることが出来る。屏風岩といい獅子岩といい何と豊かな自然の造形であることよ。分岐まで戻り獅子岩を目指す。沢沿いの薄暗い杉林だ。テープやペンキを頼りに進むのには変わりない。登山道脇の木には中郷小学校が付けた、野鳥や木の名前、励ましの言葉などが書かれた木片が目に付く。やがて沢が開け雑木林の急登になる。それでも小刻みにジグザグとゆっくり登れば尾根に出る。尾根に出ても急登には変わりがない。

屏風岩に立つ石碑

屏風岩から望む獅子岩

獅子岩を振り返る
 直ぐに獅子岩への分岐に出るが、楽に行くなら右の山頂への道標に従う。どちらからでも獅子岩には行けるが、今回は直登コースを選んでみる。露岩と木の根の急登で手を使っての登りとなる。子持山は獅子岩に立つことが楽しみの一つだ。やがて基部に出ると、クサリそしてクサリ梯子を上がれば獅子岩の上だ。上州武尊山から日光白根・男体山や沼田大地、関東平野〜榛名山と伊香保、さらに噴火の続く浅間山が噴煙をたなびかせている。南方は霞んでいるが北方は良いようだ。頭上にはツバメが気持ちよさそうに旋回している。吹く風が気持ちいい。久しぶりの単独行だ。辺りには静けさが漂う。

獅子岩にたつ石碑

獅子岩へと続く尾根

浅間山(せんげんさん)方面
 山頂方向を向けば1179ピークと柳木ヶ峯が聳え、子持山頂を隠している。さて注意深く基部まで戻り先に進もう。一旦急な下りを経て上り返す。みちは歩きやすい尾根道となりツツジも色付き始めだした。登山道には新しいクモの巣が多く張られている。ここ数日歩かれていないのだろうか?うっとうしいので枯れ枝で払いながら進む。直ぐに1179のピーク。そして柳木ヶ峯へと続く雑木の尾根を快適に歩く。浅間山への分岐があるピークだ。小さな石祠がある。さらに比較的平坦な道を行けば、岩場の急登となる。中郷小の「ファイト」と書かれた木片に力付けられて進めばわずかで山頂の一角に上りあげる。

子持山頂
 やれやれやっと山頂だ。小峠からの登りと違ってなかなか骨のある登山コースだ。以前の記憶なんてあまり当てにならないなあ。きつかった印象は強く残っていたけれど、細かいところは全然覚えていなかった。山頂からの展望は北を除いては代わり映えがしないが、今日は谷川主稜線が一望できた。三国山〜平標・仙ノ倉〜万太郎〜谷川岳、手前には阿能川岳・小出俣山などだ。さらに朝日岳が右手に見える。
 柳木ヶ峯まで戻り大ダルミに向かう。急峻な下りが続くがタッタタッタと駆け下りる。ゆっくりと踏ん張って歩くより膝への負担は少ないし快適だ。サラシナショウマやトリカブトなどが咲いている。大ダルミまでは一気の下りだ。道標に従い8号橋方面へ下る。再び薄暗い杉林の中、沢に沿って歩いていく。途中小さなケルンがいくつも置かれて道標となっている。8号橋付近で初めての登山者とすれ違った。駐車場に戻ると5台置かれていた。
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