雷鳴
2004年8月7日(土)
山頂駅から望む白根山溶岩ドーム ロープウェイ山頂駅に降り立った時には、白根山溶岩ドームは若干霞んでいる印象ではあったがはっきりとその姿を現していた。間近には錫ヶ岳、燧ヶ岳の双耳峰、武尊山なども真夏のこの時期としてははっきりとしている。ちょっとした事情で明らかな出遅れではあったが何とかなりそうな気配に胸をなで下ろす。夏山は出足が重要だからだ。丸沼高原を経営する会社のロープウェイパンフレットには登山モデルコースが紹介されガイドマップまで描かれている。出来映えは良く十分参考になるものだ。

 今回は富士登山に向けての足慣らし参考を兼ねている。最初は谷川岳でもと思ったが、妻も娘も日光白根山を登ったことがないことから変更した。山頂駅からはスノーシューコースも設けられていて初心者でも安心して楽しめそうである。

 カニコウモリの咲く落ち着いた登山道を休み休み行けば、晴れていた天気もいつの間にか曇り模様。急登を過ぎ、ようやく樹林帯を抜けた頃にはガスが濃くなり遠くから雷鳴が聞こえるようになった。雨も落ちてきたがやっと肌に感じる程度だ。雨具を着てから下山するかどうするか考慮に時間を取る。このような決断を強いられることは初めてだった。迷った時は引く。後30分程度で山頂に着くことに未練はあったが引き返すことにした。雨脚も強くなり、これは雹が降るぞと口にした途端に直径5o程の球形をした雹が本当に降ってきた。雷鳴も徐々に近づきその音も大きくなってきた。ザックに付けてあるマグカップに雨と雹がたまってきた。

 稜線を歩くわけでもなく、樹林帯の歩きなので落雷の危険はなさそうである。まばらだったハイカーがいつの間にか集まり、列をなしての下山になっていた。GTのトレッキングシューズはびしょびしょだ。そんなことからぬかるみも気にすることなく平然と下りていった。山頂駅に戻ると雷のためロープウェイは運休だ。山頂喫茶しらねには運行再開を待つハイカーで混雑していた。雨も小降りになり外に出て辺りを見回せば、ガスはあらかた引き、周囲の山々が再び姿を現していた。運行再開となり、良い経験となった山行を胸に山麓駅までしばしの空中遊泳を楽しんだ。

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