鹿俣山
かのまたやま
1634m
沼田市
登山日 2004年7月25日(曇り) しんぷる
行 程 武尊山線入口(9:50)…森林キャンプ場分岐(10:10)…ゲレンデ(10:27)…シャクナゲ群生地(10:50)…鹿俣山山頂(11:05-25)…スキーパーク駐車場(12:25)
 鹿俣山は玉原ダム工事に伴って遊歩道が確保された山だ。玉原湖を挟んで対峙する尼ヶ禿山も然り。ここ玉原高原は沼田市が観光の拠点としてその開発に力を入れてきたところだが、まだ広く認知されるには至っていないようだ。しかし、冬はスキー、夏はラベンダーで観光客が訪れるようにはなっている。水芭蕉が咲き始めてからしばらくの間の玉原湿原はお気に入りの場所の一つだ。早朝、朝露にぬれた可憐な高山植物を手っ取り早く見られる場所だからだ。 玉原高原遊歩道マップ

登山道にはいると直ぐに桧の林
 スキーパーク駐車場に車を置く。玉原高原は玉原スキーパークのラベンダー目当ての観光客でごった返している。駐車場は次から次へ車が出入りしている。鹿俣山や尼ヶ禿山・玉原湿原などの散策にはセンターハウス前に駐車した方が落ち着いて良いかもしれない。一旦駐車場を出てペンション村への道を横切り武尊山線で鹿俣山のピークに立とうという計画だ。以前センターハウス前からキャンプ場・ゲレンデを横切り途中から武尊山線に入り山頂に出た。まだ何の登山装備も知識も持たずに歩いていた時だ。登山道にはいると桧の林だ。おそらくこの桧は自生林であろう。杉や桧はほとんどが植林で自生林は少ないのではないだろうか。

キャンプ場への分岐
 玉原といえばブナ林で有名である。林の中に入れば巨木が数多く立っている。5月から6月にかけてのブナの新緑は見事で、大変気持ちの良い森林浴を体験することが出来る。行政の立てた道標が要所にあり、ブナ林の中笹を切った登山道が続く。足下には数種類のキノコを見るが、悲しいかな見分けが付かないので手が出ない。ほとんど上りらしい上りもないままキャンプ場への分岐に到着。直進するとようやく上りが出てくる。それでも大した上りがないまま歩いていくとゲレンデに出る。登山道はゲレンデではなくゲレンデの右端に登山道が付いているのが解る。再びブナ林に入り登山道も漸く傾斜が出てきた。本来この武尊山線は武尊山が右手に指呼の距離で見えるはずだが、残念なことにガスがひどく全く展望はない。特に日差しもないが湿度が高いせいだろうかとにかく暑い。

シャクナゲ群生地のピーク
相変わらず笹刈りの道を軽くかき分けながら行くと「シャクナゲ群生地」の標柱の立つ小ピークに出る。ちょっとした岩場になっているがそこをわずかに下り再び上りに入る。稜線が近いのか傾斜がきつくなるがわずかで分岐道標の立つ稜線に出た。分岐を右に折れ5分足らずで山頂に立った。2組いたハイカーは直ぐに下山していった。しばし静寂の山頂だ。時折ガスを含んだ風が頬を撫でて通り過ぎる。汗のにじんだ額に気持ちが良い。山頂標柱の前に腰を下ろしていたが、下から話し声が聞こえてきた。邪魔になると思い山頂の端に位置を変える。
登ってきた二人連れの顔見ると…!!うっ、ネットでよく見ている顔じゃ!特に奥さんの顔は…。「石塚さんちのホームページ」ですね、これは。人見知りの私はしばし沈黙。
「どこから登ってきたのですか?」などとくだらない言葉を発してしまった。うっ、後悔。たわいもない会話をいくつか交わしたあと名乗ることもなく先に失礼した。帰宅後、早速彼の掲示板に投稿したことは言うまでもない。

鹿俣山頂上

ゲレンデを下りる

ブナの木と道標
 帰路は草原のゲレンデ・フォレスターコースを下りていく。ガスに覆われていた周辺も、高度を下げるにつれて晴れてきた。やがて玉原ラベンダーパークが見えてくる。ゲレンデの端にはヨツバヒヨドリや???タンポポが群生している。やがて緑の絨毯はおわり、ラベンダーパークに突入だ。どうみても場違いな格好で一人歩いていく。それでも、中々良い感じじゃんか。地元としては観光客が呼べるものがあることが少し嬉しくなった。ラベンダーだけではないんだなあ。出口が少し心配だったのだが無事に通過(笑)。漸くラベンダーパークを語れるようになりました。
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