白砂山 しらすなやま 2140m 中之条町 |
登山日 | 2004年7月19日(晴れ) | しんぷる、A |
行 程 | 湖畔登山口(7:15)…地蔵峠(7:45)…水場(8:50-8:55)…堂岩山(9:20)…白砂山(10:30-11:30)…堂岩山(12:30)…水場(12:55-13:10)…地蔵峠(14:05-14:10)…登山口(14:35) |
二度目の白砂山だ。今回は誘われての山行となった。野反湖は観光シーズンでもあり賑わっている。キャンプ場にはバンガローの他に色とりどりのテントが張られている。登山に釣りにノゾリキスゲやコマクサを見に訪れていると言ったところだろうか。登山口のある野反湖バス停駐車場には売店あり、清掃の良く行き届いたトイレありと旅人を歓迎してくれる。早速準備を整えて歩き出す。 | ||
水場からの展望 |
堂岩山を過ぎ白砂山への展望が開けた時の風景が今でもはっきりと記憶に残っている。同行者は直に70歳になる職場の上司である。ハンノキ沢への下りでいきなり私こけました(苦笑)。A氏はこの先に一抹の不安を覚えたのに違いない…。沢に架かった丸太橋を無事に通過し地蔵峠で小休止、汗を拭う。前回来た時は地蔵の側にツバメオモトが咲いていたっけ。ここで秘境秋山郷へ道を分ける。下手に自動車で行くよりはこの道を歩いた方が早いかもしれないなあ。 | |
分岐から白砂山を目指す |
さて次は野反湖の見晴らしが良い広場を目指す。そこからは水場が近い。緩斜面が多い道だが今日はぬかっている。歩行時間からすると水場がほぼ中間点になる。地蔵峠からはA氏が先行だ。その後を一定の距離を置いて遅れないように歩いていく。特に変化のある道ではなく足下にはほとんど花がない。樹林帯であまり日光の当たらない場所だから地味な白い花を咲かせるものが多いが、ミツバオウレンやマイヅルソウはとっくに終わっている。地蔵峠からほぼ1時間の歩きで広場に着いた。ようやく展望に恵まれるがそれもほんの一部だけだ。野反湖をまともに見るにはここを逃してはならない。この先も樹林帯となり後に野反湖方面の展望を得ることはないと思っていた方が良いだろう。 | |
白砂山への最後の急登 |
たいていのハイカーが一息入れる場所がこの広場だ。往路で水場に寄ることは少ないだろうが帰りには寄りたくなるだろう。ここから堂岩山まで道は急登となる。最初のうちは木の根や露岩の道だが、やがて6月頃まで雪渓が残る溝状にえぐれた道を行く。夕立でも来れば濁流に見舞われそうな道である。しかしそれも僅かで、前方が笹に覆われて道が無くなると右手から尾根に上りあげるようになる。傾斜が緩みシラビソの立ち枯れた木が見えるようになると堂岩山の頂上だ。今は山頂標識はなく意識しなければ何気なく通り過ぎてしまうようだ。展望もない。平坦な頂上を僅か歩けば展望が開け白砂山が姿を現す。笹を切って道が続いている。展望のない樹林帯の歩きからようやく解放されるのだ。 | |
山頂から堂岩山方面を望む |
このまま白砂山に向かって高度を稼げればいいのだが残念ながら一旦大きく下る。「猟師の頭」との鞍部は水溜まりがあり脇の笹をつかみ靴を濡らさないようにして歩かねばならない。ピークに入ればシャクナゲとハイマツの回廊だ。佐武流山が近くに見える。何度もアップダウンを繰り返しながら漸く白砂山への最後の上りにさしかかると今までに増しての急登が目の前にある。さああと一踏ん張りだ。この急登の南斜面は花畑になっている。アザミ、コゴメグサ、ハクサンフウロ、ニガナ、ノゾリキスゲ、クルマユリ、シシウド、センキュウ、ギボウシ、マルバダケブキ、タテヤマウツボグサなどが一気にその姿を見せてくれる。ここまで歩いてこないと見られないのもつらいが、最後の急登を歩く元気をもらう。ゆっくりと高山植物にレンズを向けながら上ってく。花が姿を見せなくなると頂上だ。 | |
腰を下ろし八間山方面を見ながら昼食だ。浅間山や白根山方面の展望もよい。榛名山塊も近いなあ。少しずつハイカーが登ってくる。我々が登ってくる間も早々と下山していくハイカーもいた。のんびりしていると、さほど広くはない山頂は一杯になってきた。そろそろ潮時かな。水場に立ち寄り冷たい水を美味しく頂いた。水場から地蔵峠までがやけに長く感じたのは気のせいだろうか。 |