へこむ
2004年5月26日(水)
 久しぶりにへこんだ。「へこむ(凹む)」とは本当のところどういう意味かは解らないが、最近よく耳にする言葉だ。恐らく「落ち込む」と同義と思われるが、落ち込むと言うより軽い感じがして中々面白い使い方だ。他人が口にするのを度々聞いていたが自分自身に使うことになろうとは思ってもみなかった。

 草津の青葉山付近ではムラサキヤシオが見頃を迎えていた。平日というのに多くの観光客が白根火山ロープウェイ乗り場付近を散策している。硫化水素の臭いが鼻につくようになると草津白根山の見慣れた風景が見られるようになる。

 万座方面に向かって下りていく。初めて通る道である。観光写真などでよく目にする乳白色の温泉にはまだ入ったことがない。ゆっくりと車を運転し、頭に思い浮かぶホテルや旅館を探す。万座温泉は思ったよりこぢんまりとした温泉場だ。

 さて向かうは御飯岳。残雪期に登るルートの登山口を目指すが、いつの間にか毛無峠へむかう林道への分岐地点まで来てしまった。五月一杯は冬期通行止めとあったが、ひょっとして?との期待むなしく除雪車が2台置かれたままの林道はしっかりと閉鎖状態。残雪期の登山口は群馬県側からとあったが、それはちょうど県境に当たり「遭難多発地区」の標柱が立っている地点らしい。移動性高気圧の圏外にいるのか北からの風が強く御飯岳はガスに覆われている。晴れるのを待ち準備を整えて登山口に立った。さて笹をかき分けて…、大したことがなさそうに見えた笹は背丈より高く刈られてもいない。1mほど踏み込んだが直ぐに退散した。これは駄目だ。とても歩けたものではない。風がやけに冷たく感じて直ぐに車に戻った。

 なるほどね。これが書かれていた笹かぁ。毛無峠からもこのような笹の中を歩いていく訳なのか…。しばし悩んだ。いっそ毛無峠まで歩いていこうか。約3q、往復でも2時間はかかるまい。
…否、やめよう…。気力は完全に萎えていた。

 帰りがてら何処かに寄って帰ることにしよう。まだ踏んでいない白根山のピークにしようか、それとも本白根山にしようか。そんなことを考えながらもいつの間にか草津温泉街。もう一度高間山か?丸岩、薬師岳、榛名の何処か。そんな意に反して運転する車はどんどん自宅に近づいていく。もういいや…。結局どこにも寄らずにお昼には戻ってしまった。わざわざ休みまで取って臨んだ山なのに…。今まで登りに行って登れずに帰ってきたことはないもんな。ひょっとして御飯岳は登れないかもしれない。へこんだ。凹んだ。秋口にもう一度だけ足を向けてみよう。とりあえずは片品村の山だ。

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