菅峰
かんぽう
1475m
長野原町
王城山5合目からの菅峰
登山日 2004年2月29日(曇り一時晴れ) しんぷるライフ
行 程 須賀尾峠登山口(12:50)…中間峰(13:37-14:00)…山頂(14:50-15:00)…登山口(16:00)
 菅峰は特に目立った山容はなく平野部から見えにくいこともあってあまり知名度のない山だ。近くには岸壁に囲まれたビールジョッキに似た丸岩があり、こちらの方が人目を引く。吾妻渓谷の紅葉は有名だが須賀尾峠からの紅葉も目を見張るものがある。標識がない山だが新緑と紅葉の時期には気持ちのよい山歩きができそうである。王城山へ登った時から気になっていたカヤ尾根の山へ登ってみることにした。
子育て地蔵

登山口

緩やかな尾根を行く
 東吾妻町と長野原町の境界にある須賀尾峠には首のない子育て地蔵が置かれている。以前通りかかった時は赤いよだれかけを掛けていたが今は裸の状態だ。菅峰の登山口は国道406号を挟んでその反対側にある。駐車スペースを登山口近くに確保した。国道から覗いてみると数多くの赤ペンキやテープがある。そこはまるで広場のような雑木林だ。落ち葉を踏みしめかすかな踏み跡とマークを頼りに歩き出す。道は緩やかな上りだ。幹には赤ペンキが付けられているが、だいぶ前のものらしく色褪せが進んでいていずれ消えてしまいそうだ。

笹原の尾根

中間峰
マークは赤や黄など数種類のものが途切れることなく付けられていて迷うことはなさそう。しかも道は尾根に沿って続いているのも安心できる。左手立木越に浅間隠山や角落山を見るようになると中間峰に着く。ここで昼食休憩とした。腰を下ろすのに手頃な岩がいくつかある。露岩の道を過ぎてからしばらく笹の生えた平坦な道を行く。北側にはダケカンバが見られるようになり、さらに菅峰の山頂と北にのびるカヤ尾根が正面に見えると山頂直下のコルに出る。

東方を望む
 痩せたコルからはカヤ尾根までの急な斜面を直登する。残雪がそこそこあるためキックステップで進むが、雪がなければ立木に掴まらなければ上れないほどの大変な急登だ。喘ぎ立ち止まっては徐々に高度を稼ぐ。マークだけが頼りだが尾根を目指せばよいので気は楽だ。振り返る度に灌木越しに見える展望も開けてくる。そしてようやく尾根に着くことができた。そこからは灌木に遮られることもなく榛名山・小野子三山や吾妻の山々が見渡せる。低気圧が通り過ぎたようで陽が差し青空が広がっている。

菅峰山頂
 カヤ尾根を北に進むと王城山その後ろに高間山が望める。さらに白砂連峰や谷川連峰が続くらしいがあいにく雲の中だ。引き返して南に進めばカラマツの植林の中に山頂があった。三等三角点が埋められているだけで標柱もないが、近くの木には小さな山名プレートが付けられていた。やはり物好きが登る山なのだろうか。なおも赤ペンキは南の尾根に沿って続いてる。カラマツの立木越しに浅間山と浅間隠山が立派だ。帰路は自分のトレースを忠実に辿った。
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