水沢山 みずさわやま 1194m 渋川市 |
登山日 | 2004年2月28日(晴れ) | しんぷる |
行 程 | 水沢観音登山口(8:40)…おやすみ石(9:15)…東肩石仏群(9:40)…山頂(9:53-10:30)…登山口(11:00) |
水沢山は榛名山塊のうち最も東に突き出た山なので大展望が得られる。また歩行時間も手頃なため大変人気のある山である。以前伊香保森林公園側から登ったことがあるが、急登で知られる水沢観音からは登ったことがない。天気は上々、榛名山系一の展望の山に登ってみよう。 | ||
飯綱大権現 |
万葉植物園 |
水沢観音駐車場には朝早くから数台の大型観光バスが止められ観光客で賑わっていた。そんな中で登山の支度をするのがひどく場違いなような気がする。駐車場脇で水を補給し歩き出す。本堂正前を通り過ぎ「飯綱大権現」とある赤い鳥居をくぐり石の階段を上る。大権現の裏手は万葉植物園で東屋と歌碑があるが、今は芽吹きを待つ状態だ。 |
杉林 |
明るい落葉樹林 |
植物園を抜けると杉林のT字路にぶつかる。右手から二人連れのハイカーが足早に歩いてくる。どこから来たのだろうか。二人の後を追うように薄暗い杉林の中の作業道を行くと、山頂への道標が現れる。道標に従って明るい雑木林の中に入っていく。道は急だが一気に高度を上げていくため短時間で山頂に着くことはできる。心臓が躍らないようにゆっくりと歩く。 |
東肩の石仏群 |
急登がいくらかおさまると「おやすみ石」だ。あいにく展望もないのでそのまま歩き続ける。ここからは岩が現れるようになる。道は気温が上がったせいかぬかっていて歩きにくい。木の根と岩が階段状になっているため軽石はほとんど気にならない。相変わらず展望のない急登を続けていると突然青空の中に石仏が現れた。東の肩だ。北側は灌木に遮られていて谷川連峰が垣間見えるだけだが、東方と南方の展望は見事だ。しかし暖かいのだろう、眼下の街並みは春霞がかかったかのようだ。 | |
水沢山頂 |
展望を楽しみながら尾根を行く。緩やかなアップダウンの後急登をひと上りで水沢山頂上に着いた。無風で暖かい山頂だ。道は伊香保森林公園まで延びている。東西に細長い山頂からの展望は見事だ。西上州の山々の向こうには富士山そして南アルプス北岳や八ヶ岳連峰が白く浮かんでいる。西には妙義・荒船山を遠景に榛名の峰々が大きい。東は遠くに筑波山が望まれ、赤城山から袈裟丸山・皇海山・日光白根山、武尊山の両脇には燧ヶ岳と至仏山・平ヶ岳、北に目を移せば谷川連峰〜草津白根山までの峰々が途切れることなく続いている。まさに360度の大パノラマである。静かに展望を楽しんでいると次から次へとハイカーが上がってきた。狭い山頂はあっという間に人であふれんばかりだ。常連が多いようで親しそうにおしゃべりをしている。毎日登る人もいるようだ。名残惜しい山頂を後にして小走りで来た道を戻った。 | |
上信越国境の山々 |