榛名天狗山
はるなてんぐやま
1179m
高崎市
天狗山西峰
登山日 2003年12月7日(晴れ) しんぷる
行 程 天狗山登山口(11:50)…鏡台山コル・4合目(12:20)…鏡台山(12:25-30)…鏡台山コル(12:35)…天狗山(13:10-13:15)…天狗山西峰(13:20-13:25)…鏡台山コル(13:45)…登山口(14:10)
 榛名神社には数回出向いている。山を歩くようになって登山口だけは数回確認したのだがなかなか歩く機会を得なかった。ここ1ヶ月天候不順や野暮用で山歩きから遠ざかっており、足慣らしにはちょうどよいコースかもしれない。展望はあまり期待していなかったが低山の割に素晴らしい大展望の頂上だ。個人的には手前の鏡台山の方が展望も雰囲気もいいような気がする。
榛名神社

天狗山登山口

1合目
 榛名神社参道は紅葉時期の賑わいが嘘のように静まり返っている。時折参拝客が見られる程度だ。山門前の道標に従って舗装路を右に入っていく。簡易水道施設を過ぎると間もなく道標の立つ1合目だ。左は地蔵峠へと続く道になっている。このあたりは県により「榛名神社と天狗山自然探勝路」として整備されているらしい。

明るい雑木林

鏡台山コル(4合目)
 相変わらず広い道を天狗山を目指して歩く。杉林に入ると登山道らしくなり気分が出てくる。木漏れ日がまぶしい道は、じめじめしていなくて気持ちが良い。直ぐに杉林を抜けると明るい雑木林だ。落葉樹は既に枯葉を落とし枝を残しているだけだ。上空を吹き抜ける風の音が冬を感じさせる。
 小さな沢を渡り緩やかな上りを続けると、やがて急登となる。フリースのポケットから手を出して脇に付けてあるロープを頼りに登り上げると、そこは「鏡台山コル」と付けられた4合目だ。右は鏡台山とある。展望抜群と書いてあるので足を延ばそう。

鏡台山から望む杏ヶ岳
 道標もしっかりとしておりわずかで鏡台山の頂上に立つことができる。頂上の岩の上から見る展望は見事なものである。先ず目を引くのは西側の杏ヶ岳と掃部ヶ岳である。その左に雪を被った浅間山や浅間隠山・角落山などの上信の山々が、さらに荒船山や妙義山を始めとする西上州の山々が八ヶ岳を後ろに重なっている。目を下ろせば南東方面には関東平野が広がり、東方には天狗山と鐘原ヶ岳の峰々が大きい。やや霞んでいるのが残念だが、わずか20分あまりの歩きでこれほどの展望が得られれば申し分ないだろう。ここで十分だが今日は天狗山が目的地なので足を進めよう。4合目まで戻る。

鏡台山から望む杏が岳と掃部ヶ岳
 天狗山に向かい足を進めると直ぐに大鐘原ヶ岳への分岐だ。天狗山への道は鐘原ヶ岳の山腹を巻くように緩やかなアップダウンを繰り返しながら進む。南向きの雑木林の中の道は明るく快適だ。さらに鐘原ヶ岳への分岐を左に分けツツジのトンネルを抜けると赤い鳥居のある9合目にでる。

天狗山頂上
 西峰は後回しにして天狗山に向かうとわずかで大きな岩がゴロゴロしている山頂に着く。苔むした天狗の石像が空を見つめるように立っていた。風が強くそして冷たい。そのせいで耳が少し痛くなる。鏡台山よりやや山岳展望の劣る天狗山ではあるが関東平野の展望は中々のものだ。

天狗の石像
 展望のない西峰ではデジカメのデータを消去してしまう失態を犯してしまい、天狗山頂上と鏡台山を2往復する羽目になってしまった。これも「ここは神域ですから、禊をしてから入山して下さい。」との西峰の立札に従わなかったためだろうか。渡ってきた小さな沢の傍が禊所だったのだろうか。それはとにかく、久しぶりの山歩きで楽しい一時を過ごすことができた。
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