水ノ塔山
みずのとやま
2202m
嬬恋村・長野県
籠ノ登山から望む水ノ塔山
登山日 2003年10月19日(晴れ) しんぷるライフ、他4人
行 程 池の平駐車場(09:40)…東籠ノ登山(10:10-10:25)…水ノ塔山(11:05-12:10)…東籠ノ登山(12:40-13:00)…池の平駐車場(13:30)
 昨年の今頃に池の平駐車場から籠ノ登山に登った。その時は西籠ノ登山まで足を延ばしたが水ノ塔山は宿題にしておいた。もう一度来たい山域だと思ったからだ。機会あって再び訪れる事が出来た。予定では東籠ノ登山だけだったがさすがに物足りなかったのだろう、密かに期待していた水ノ塔山まで往復する事になった。天気は申し分なし。北アルプスの山々が雲海に浮かび雪化粧した富士山が大きく見えた。
籠ノ登山から望む池ノ平湿原

カラマツの林を行く
嬬恋村田代で浅間山や四阿山、籠ノ登山・水ノ塔山などを眺めながら車を進める。雲一つ無い快晴だ。頂上からの大展望に胸が弾ませながら歩き出す。カラマツの黄葉は既に終わろうとしているのか本来の輝きは失せてしまっている。途中の黄葉が良かったのだから標高を考えれば致し方ない事だろう。

中腹のガレ場
 カラマツの落葉の上を快適に歩き出す。最初は平坦でアップダウンの少ない道だ。それもわずかで森林限界を迎えガレ場に変わる。歩きにくい道だがそれもわずかな距離である。振り返れば雲海の上に八ヶ岳が近い。その左脇には冠雪した富士山が大きく見える。右に目をやれば北アルプスの稜線がくっきりだ。大満足でガレ場を登ると東籠ノ登山だ。北側を眺めれば四阿山と本白根山がくっきりと見える。浅間山も大きいなあ。

籠ノ登山と水ノ塔山の稜線で
 しばらく休憩だ。しかしどうもみんな物足りないようだ。誘ってくれた仲間は西籠ノ登山には行った事はあるようだが水ノ登山は登った事がないようだ。どうしますかと尋ねるので「ピストンしてみますか?」の一言で決定だ。水ノ登山で昼食を摂る事にしてガレの急斜面を下っていく。コメツガやシラビソの樹林帯を入ったり出たりしながらの稜線歩きだ。

ザレ場を行く
 シャクナゲが多い。北斜面は樹林帯、南斜面はザレで全く違う山のようだ。浅間山は噴煙が少なくくっきりとしている。短時間コースで大展望の山とあって人気が高いのだろうか多くのハイカーとすれ違う。車坂峠からの縦走のようだ。何回か少ピークを越えて歩けば水ノ登山は近い。大きな岩がゴロゴロしている日陰の北側を巻いて歩くと東西に長い頂上に着く。

水ノ塔山頂上から籠ノ登山を望む

東籠ノ登山と西籠ノ登山
 富士山は既に雲の中に隠れていたが、北アルプス方面は相変わらず雲海に顔を出している。周辺の山々はくっきりだ。展望を楽しみながらのんびりと昼食だ。当然話も弾む。山で飲む習慣のない私も1本勧められてご馳走になった。いつの日か目の前に広がる山々を歩いてみたいねえと語り合う。あまり広くない山頂はハイカーで一杯だ。風が全くなくポカポカ陽気の山頂でいつの間にか時は過ぎていく。

ザレ場を行く

駐車場は近い
 往路を忠実に戻る。妻には岩が多く足場の悪い登山道で膝にきているようだ。遅れる事が多く、無理をしないようにと忠告する。赤ゾレの斜面を見ながらゆっくりと歩く。山頂への急登をわずかで東籠ノ登山に戻る。湯ノ丸山を見ながら、今度はレンゲツツジの時期に歩きに来たいと妻が言う。何とかなりそうな期待を少しだけ持てた今回の山行だった。
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