荒山
あらやま
1572m
前橋市
覚満淵方面から望む荒山
登山日 2003年6月15日(曇り) しんぷる
行 程 箕輪P(13:50)…荒山高原(14:15)…箕輪分岐(14:30)…荒山頂上(15:00-15:05)…上の避難小屋(15:30)…下の避難小屋(15:55)…荒山高原(16:08)…箕輪登山口(16:30)
 荒山は鍋割山と合わせて紹介されることが多い。荒山高原を挟んで対峙しているからだろうか。赤城山の北側から入山する私にとっては軽井沢峠からが近いと思うが、2月に鍋割山に登った際、レンゲツツジが咲く季節に荒山高原から歩いてみたいと思っていた。あいにくガスで荒山高原から気持ちの良さそうな山容は見られなかった。そして残念ながら単独行になってしまったが、快適な登山道は何度でも歩いてみたい、そんな気にさせてくれた。
クサタチバナ

荒山登山口

登り初め
 箕輪駐車場から歩き出す。今年2月、鍋割山に登ったときには登山道に積雪があり、アイゼンを装着しての歩きだったので土の感触が分からなかった。午後に入ったせいか下山してくる人ばかりで、さすがに登り始める人はいないようだ。登山道は良く整備され、まるで車道ほどの広さだ。入梅して雨模様の日が続いているせいか少しぬかっている。Wストックを使いハイペースのつもりで歩き始める。
 露岩の急登をひと踏ん張りで荒山高原に着いた。雨が降りそうな天気で多くのハイカーが下りて行ったこともあり、人気のない静かな高原だ。ましてや展望も利かない状態では長居もしないだろう。気温と湿度が高いこともあり汗が滝のように流れている。タオルも既に乾いた所がないような状態だ。何故か鼻水も出たりして(笑)。
 高原のツツジはまだらで予想を裏切られた感じがした。ガスの中遠望が利かず辺りがぼんやりとしたせいもあるのかもしれないが、まあ仕方ない。さてここから道標に従って荒山を目指そう。

荒山高原

レンゲツツジと快適な道

快適な登山道
 登山道はなだらかな傾斜で、周辺は低木が多く明るい道だ。石の階段があるが自然な状態で設置されていて苦にならない、大変に歩きやすい道だ。やがて樹林帯に入っていくがそれもわずかで南方の展望が開けた場所に出る。ここに来てようやくヤマツツジやレンゲツツジがあらわれる。ガスも切れてきて一気に明るさが増してきた気がする。気持ちがいいなあ。好きな道になりそうだ。赤城山の数ある登山道の中でも快適さにおいては最高の部類に属するのではないだろうか。鍋割山に登った後、今度は荒山に登りたいねと話したことを思い出し、妻の腰痛が再び悪化したことが本当に残念に思われた。乾いた岩の上で小休止、汗をぬぐった。山頂方面が顔を出した。帰りに荒山高原あたりで山容が見られそうな気配だ。

荒山頂上
 ダケカンバが林立する根が張りだした急登をあえぎながら登る。これまで全くの緩斜面で楽に歩いてきたが、それもわずかで、いったん歩きやすい道になる。シラカバと新緑が美しい。大きな岩の間を通り抜けるとわずかで山頂に出た。誰もいない静かな山頂である。黒檜山の喧噪はそこにはない、と同時に山頂からの展望もなかった。付近にはどこに続いているのか多数の踏み跡があり迷ってしまうようだ。ヤマツツジがわずかに咲いていた。道標に従い避難小屋方面に下りることにした。

芝の広場
 山頂からの薄暗い樹林帯はすぐに切れ、ツツジの低木帯に入ると一気に明るくなる。ヤマツツジの道が続く。展望が良さそうな岩場を過ぎると再び樹林帯で暗くなる。ガスも巻いてきてもう荒山の山容は見えそうにない。あたりが明るくなると上の避難小屋にでた。休憩程度には使えそうな避難小屋である。
 道標に従って荒山高原を目指そう。道はやや荒れているような感じだが、枯れた沢を横切りしばらく行くと下の避難小屋だ。近くには「芝の広場」と呼ばれる広々として気持ちの良い名前通りの広場があった。ここからは平坦で広々とした道が荒山高原まで続いた。高原は既に夕方の雰囲気になっていた。既に歩き慣れた感のある箕輪駐車場への道を軽快に歩いて下りた。
下の避難小屋
inserted by FC2 system