黒檜山
くろびやま
1828m
沼田市・桐生市・前橋市
小沼方面から望む黒檜山
登山日 2003年6月15日(曇り) しんぷる
行 程 大洞P(10:28)…黒檜山登山口(10:41)…猫岩(10:55)…黒檜山頂(11:42-12:00)…大タルミ(12:19)…駒ヶ岳山頂(12:29)…駒ヶ岳登山口(13:02)
 赤城山は群馬県で最も親しまれている山の一つに数えられるのではないだろうか。そしてこの黒檜山は赤城山の最高峰である。しかも比較的短時間で登頂できることもあり、訪れるハイカーは数多い。私も以前1回登頂したことがあるが、やはり山頂には所狭しとハイカーが押し寄せていた。保育園児が集団で登ってきたことも記憶に新しい。レンゲツツジが最盛期を迎えた時期に登る黒檜山は予想通りの大混雑だった。

黒檜山登山口
 先週歩いた五輪峠を越えて大沼に下りていく。黒檜山の登山口付近にはハイカーのものと思われる車がびっしりと止められている。ここはいつ通っても車が一杯だ。この登山口から上るのだが、下りのことを考えて大同の駐車場から歩いて来ることにした。思ったほどのガスもなく、まあまあの天気かなあ。登山口でのろのろしていると、小型バスがスーッと脇に停まった。降りてきた客はリュックを背負って登山の服装だ。案の定ツアーハイキングである。この黒檜山は百名山赤城山の最高峰であり、手軽に登れることから多くのツアー客が訪れる山である。巻き込まれては大変と、さっさと上り始めた。 

露岩の急登

猫岩
 いきなりの急登だ。しかも安山岩がゴロゴロしていて大変歩きにくい。梅雨入りして雨が続いていることもあり、先行者が滑った痕が多く見られる。こちらを下りに採らなかったのは正解だったかもしれない。樹林帯の薄暗い登山道だが、どうやらガスが巻いてきたみたいだ。「猫岩」に着く頃には全く展望がなく、前回の山行と一緒になってしまった。

山頂風景
  露岩の急登と平坦な道を交互に進む。しばらく急登が続いた後、分岐道標があらわれると、左方面に100mほどで山頂に着く。途中ですれ違った中年夫婦の言うには、山頂には70人ほどの自衛隊の人と大型バスツアー1台分、その他大勢のハイカーがたむろしているらしい。覚悟を決めて山頂へ行くが、自衛隊員の姿は見えず、ツアー客らしき人達が賑やかに昼食をとっていた。腰をかける余地は十分にあったので、私もその一角に腰を下ろし質素な昼食をとることした。
 何という賑やかな山頂だろう。みんな顔を真っ赤にして飲んで食べてそしてお喋りをしている。しかし彼らの顔を見回せば中高年ばっかりだ。どうも山は中高年者の憩いの場所になってしまったようだ。生憎展望はない。ガスも晴れそうにない模様だ。お稲荷さんを食べ終わる頃に14〜5人ほどの自衛隊員が小黒檜方面から歩いてきた。どうやら駒ヶ岳経由で下山するようだ。5分ほどの間隔を開けてその後を追った。赤城神社の奥の院の前にも大勢のハイカーがたむろしていた。

大タルミへの道

大タルミ
 駒ヶ岳への登山道はよく整備されている。花見ヶ原への分岐を過ぎると本格的な木の階段となってくる。周りを埋め尽くすツツジを見ながらの行程だ。ほどなく「大タルミ」と呼ばれるコルにでる。ここからが駒ヶ岳への上りとなる。初めのうちは傾斜もない快適な道をいく。続いて出てくる階段をひと上りし、分岐を左に行くと直ぐに駒ヶ岳頂上だ。

駒ヶ岳頂上

鉄製の階段
先ほどの自衛隊員が一服しているところだった。直ぐに下山開始だ。クサタチバナ咲く平坦な道を行くとほどなく急斜面となる。手摺りの付いた鉄製の階段を下りていく。下山路では2組の団体が登山道で休憩をしていた。やがて車の音が聞こえるようになると車道に出た。霧で10m先の視界もないような状態だ。車に轢かれぬように極力道の端を歩いて駐車場に戻った。
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