長七郎山は下から見ていると大変なだらかである。実際、登山道も緩やかな傾斜であり息を切らすことなく歩けそうである。しかし湖畔からの上りは少し大変かもしれない。
以前、山頂を目指して登っていったが、後少しのところで戻る憂き目を見た。体に故障を持った場合、平坦な道を歩く事さえやっとの時は、わずかな傾斜や段差でさえも非常に苦痛になるときがある。今日は余裕である。 |
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小沼入口のあずまや |
ツツジの咲く道を行く |
赤城山としては朝まだ早いのか小沼前の駐車場には車はまばらだ。新聞などではヤマツツジとレンゲツツジがそろそろ見頃に入ると報じている。東屋を横目で眺め軽自動車が楽に通れそうな遊歩道を長七郎山に向かう。ヤマツツジが今を盛りとばかりに鮮やかな彩りの花を咲かせている。ミツバツツジもまだまだ頑張っている。足下にはスミレが多い。直ぐに鳥居峠からの道と合わせる。 |
遊歩道 |
ミツバツツジ |
相変わらず傾斜は緩やかな道だ。やがて少し道幅が狭くなってくると、道の左側の熊笹の中に踏み跡があった。どうやら小地蔵岳への近道になるに違いない。踏み跡はしっかりしているが笹は膝まで程度であり、自由気ままに歩かれているようであちらにもこちらにも跡が残っていた。その中に1本だけミツバツツジが満開を迎えていた。 |
小地蔵岳頂上 |
小地蔵岳頂上 |
笹を踏み分けていくと、どうやら山頂らしき場所に着いた。標識はないかと探すと高崎工業をはじめとする群馬県内の幾つかの高等学校山岳部が建てた立派な標識を見つけた。その標識には長七郎山は来た方を指し示している。当然戻る事になる。再び笹を踏み分けて元の道に戻るとそこには同様の分岐道標が立てられていた。 |
長七郎山へ向かう |
長七郎山頂上 |
正面に地蔵岳が見える所から見長七郎山への道に入ると、道は急に細くなり一気に登山道の様相を帯びてくる。が、傾斜はほとんどない緩やかな道だ。一部にツツジの低木に挟まれるような所もあるがそれを除けば快適な道だ。新緑が目に気持ちよい。大好きなシロヤシオも清楚に咲いている。バイカウツギも所々見受けられる。まもなく背丈程も石が積まれた山頂に着いた。山頂は草もなく黒い土が広く露出していた。後ろにはまだ登っていない荒山が大きい。レンゲツツジも開花を始めている。 |
頂上から小沼へ下りる |
小沼と地蔵岳 |
小沼への下りはガレ場であり注意が必要だ。広場状にもなっているので道を失いそうだ。真ん中を真っ直ぐに歩いていけばよい。やがて道は細くなり、しばらく樹林帯を歩くと小沼の湖畔に着く。あとは道標に従って駐車場まで戻るだけだ。そういえば車をロックしなかった様な気がしてならない。慌てても仕方ないので同じペースで歩く。戻ってみると案の定開けっぱなしになっていた。次に地蔵岳に向かう。 |