地蔵岳
じぞうだけ
1673m
前橋市
大沼方面から望む地蔵岳
登山日 2003年6月7日(曇り) しんぷる
行 程 小沼P(08:05)…八丁峠(08:10)…地蔵岳頂上(08:37-57)…ロープウェイ赤城平駅(09:27)…赤城山リフト側登山道(09:43)…車道に出る(09:56)…小沼P(10:02)
 この地蔵岳は中学校の遠足で1度だけ登った記憶がある。どこから上ったのかは覚えていないが、大沼に降りた事は記憶している。
 短時間で登れる山だからと延ばしのばしになってしまっていた。赤城山全体から見るとヤマツツジとレンゲツツジの見頃に入っているが、さらにピークに登ればせいぜい5分咲きがいいところだろう。お手軽な新坂平辺りに近づくのは避けたいところだ。あいにく天気は良くないし展望も期待出来ないが歩いてみる。昔の記憶が残っているだろうか。
地蔵岳展望台駅

八丁峠登山口

階段で整備されている
 鍵をかけ忘れてしまった愛車だが誰も開けた様子ないようだ。さすがに平和ぼけした日本だけのことはある。八丁峠からは最近敷設されたばかりの木製の階段がある。基本的には熊笹に覆われた山なのだが土砂の流出が激しいのだろうか、それとも登山者の事を考えてなのか延々と階段は続いている。過去にここから上ったとしたら、こんなものはなかった気がする。段差は少なく比較的歩きやすくはなっているのが救いだ。

山頂付近

放送塔など
 時に階段は途中途切れて歩き易い道もある。サクラスミレが咲く登山道をゆっくりと上っていく。やがてガレが目立つ様になり案内板が視界に入るようになると山頂は間近だ。左手には数多くの電波塔が建てられている。さすがに1等三角点が置かれている山だ。電波塔から離れるように付いている登山道を行くと、そこは山頂であった。
 山頂は広く、ハイカーも一組いるだけだった。山頂に後わずかで着こうとするときにガスが吹き上げてきた。濃いガスではなかったので山頂は問題ないが、黒檜岳を初めとする周辺の山の眺望はなくなってしまった。山頂からは大展望が広がっている事は容易に想像出来るだけに残念だ。広い山頂を散策する事にした。山蝉とウグイスの鳴き声が静けさを感じさせる。下山は大洞に向かってだ。山頂駅の脇から立派な石の階段を下っていく。楽な山だなあ。

山頂標識

大洞下山口

クマザサが生い茂る
 直ぐに熊笹が登山道に生い茂っていた。腰まである笹の中を半ば手でかき分けるように進む。しかも目で見えない登山道は露岩が多く大変に歩きにくい。注意を怠ればたちまちに転んでしまうだろう。やがて笹からも解放され登山道は目視出来る様になったが、とにかく露岩と浮き石が多く足を取られる事が度々だ。たまらず脇に付いている踏み跡を歩く。歩きにくいのはどのハイカーも一緒なのだろう。この下山路は植生が大変豊かだ。途中、白色の花びらが落ちていたので上を見上げると、シロヤシオが薄緑の葉と自らの純白を重ね清楚に咲いていた。ここ赤城山は本当にツツジが多い山だ。

赤城平駅付近

草原

赤城山リフト側登山道
 ロープウェイ駅まで降りると道を失った。辺りをうろうろして踏み跡を発見、少し右に回り込んで降りる事になる。リフトの下を下っていくと、かつてゲレンデだったと思われる広々とした草原に出た。帰り道はここからやや右手を戻るようになっているが、道らしい跡は見あたらない。舗装路を行くのでは遠回りになるので草原を右に右にと横切って歩いてみた。すると林道のような広いガレた道に出た。緩やかな斜面をちょうど地蔵岳を巻いていくような道だ。やがて舗装路に近づくとそこから舗装路に出て小沼駐車場まで戻った。
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