牛伏山
うしぶせやま
491m
高崎市
登山日 2003年6月3日(晴れ) しんぷる
行 程 ゲート前P(13:41)…展望台(14:00)…牛伏山頂上(14:13-44)…牛伏山頂2kmの道標(15:02)…ゲート前P(15:12)
色々と調べてみるとこの牛伏山は吉井町のシンボルとしての存在価値は高いようだ。町民に愛されているのであろうか、桜祭りやアジサイ祭りなどが行われているようでもある。低山ながら眼下には関東平野が一望でき、また上州の山々もそこそこに展望できることから人気スポットにもなっている。車道が山頂まで続いている「ぐんま百名山」である。そしてその名を冠した山岳会まで持つ名山である。
 第一駐車場が分からず、夜間閉鎖されるゲート脇の駐車場に車を止めた。直ぐ前から階段が敷設されており、遊歩道の一部と思いここから歩き出す。辺りはもうすっかり初夏の装いだ。息が切れるまえに車道に出た。ここからはしばらく車道に沿って歩くらしい。この山は山頂まで車で行ける山だから仕方ないか。できるだけ遊歩道を歩きたいが…。
 途中右手に遊歩道らしき道があったが、下りになっていたので入り込むのをやめ、結局車道歩きで天守閣風の展望台に出てしまった。中に足を入れてみたが結局階段も上らず出てしまった。展望に上らなくても市街地の展望は大変良い。上州の山々の遠望も利くようだが、今日は残念ながら霞んで見えない。
 山頂を目指す。「青い山脈」の碑や、伏した牛の石像などを見ながらのんびりと歩く。所々に設置してある案内板や歌碑などを見るたびに、ここ吉井町の人々がこの山を町のシンボルとして愛している様子がうかがえる。周辺は良く整備され気持ちがよい。
 鐘楼のある「一郷亭」と「琴平神社」が山頂の手前にある。頂上からは立ち木が邪魔をして展望はない。山頂プレートが置かれている岩は牛が伏せたような形をした岩である。さらに先の樹林帯の中に道は続いている。そこには「牛伏山登山道」と書かれたプレートが立木に付けられていた。
 歩いてみることにした。道は良く踏まれ歩かれている感じがした。しかし尾根に沿って西側に直線的に続いている。このままではとんでもない所に出てしまう気がしたが、時間も十分にあることから何とかなりそうだと思った。これがいけなかった。いったん林道に出た。山頂展望台から続いている下り専用の林道と思われた。これを行くしかないか…。
 すこし林道を歩いたがやはり西方向に延びている。さすがに不安になってきた。すると右手に「牛伏山登山道」のプレートが目に付いた。東側に向かっているようなので入り込んだ。 結局やや西側に向きを取り下っていった。登山道のプレートは切れる事無く付けられていて心配はしなかったが、いったい何処に下りてしまうのかは不安が付きまとった。道は踏み跡こそしっかりしていたが若干藪になっていた。まるで深い山に来たと錯覚させるようなうっそうとした雰囲気が漂っていた。
 やがて沢が見えると作業道と思われる道に出た。どうやら下りきったらしい。やがて畑が現れ目の前が開けるとドリームセンターが間近に姿を現した。山の東側に山頂まで続く車道、そして遊歩道。そんな様子からしてとても想像できない登山道が西側には存在するのだ。
う〜ん、奥が深かった牛伏山。そういえば道が記された案内板が頂上付近にあった。先ほど車で上がった道を歩いていく。往復1時間の予定が2時間になってしまった。車で山頂まで上がってみると記憶通りに案内板があり、そこにはしっかりと「牛伏山登山道」が記されていた。これからは藪で使えなくなるだろうが、晩秋から春先までは面白い道になるのかもしれない。
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