物見山
ものみやま
1375m
下仁田町
遊歩道から望む物見山
登山日 2003年6月3日(晴れ) しんぷる
行 程 神津牧場P(10:26)…林道に出る(10:51)…物見岩(10:58)…内山無線中継所(11:05)…林道に出る(11:13)…物見山頂上(11:30-35)…志賀牧場分岐(11:44)…香坂峠(11:55)…馬頭観音(12:04)…神津牧場P(12:35)
 物見山麓には日本最古の洋式牧場として有名な神津牧場がある。過去に何度かこの牧場周辺を訪れてはいるが、荒船山以外は知らなかった。山名通り山頂からの展望は雄大で、間近に見える浅間山をはじめ八ヶ岳や北アルプスまで望めるという。神津牧場からの遊歩道が整備されているが、かつての憧れのハイキングコースも今では林道が張り巡らされ、山頂直下の林道からわずか数分で山頂に立つ事も出来るお手軽な山となってしまった。 遊歩道案内図

遊歩道入口

新緑の遊歩道

沢と崩れた橋
 神津牧場駐車場には数台の車が置かれていた。平日だというのに暇な人もいるものだ(笑)。
簡単に支度をして歩き出す。今日は汗拭き用のタオルとデジカメだけだ。駐車場の左奥にある案内板横からの階段を上る。さすがに遊歩道だけあって立派な道である。野鳥が多いのだろうか道標には「探鳥コース」と名付けられている。探鳥路というだけあって野鳥のさえずりが耳に気持ち良い。野鳥に関しては無知なので少しずつ覚えたいとは思っているのだが。足元は背の低い笹が生えているが、その中に動くものを見つけた。よく見ると山蝉である。確かに蝉の鳴声も聞こえてはいるが、うるさいという程ではなかった。

階段が続く

林道に出る

物見岩
やや下りに入ると沢があった。ここには流されたのか崩れたのかは分からないが橋の残骸が横たわっていた。結局こうした人工物はいつまでも形を整えてはおらず、人が作った踏み跡のみが残されるのだ。どうという沢でもなく、遊歩道と言うことで橋が架けられていたのかもしれないが、登山道であれば何もなされなかったであろう。所々傾斜が急な場所には丸太階段が設置されていた。2人は並んで歩けそうな広い遊歩道だ。

物見岩付近から望む物見山

内山無線中継所

再び遊歩道に入る
 間もなく林道に出た。林道を横切って遊歩道は続き、要所に設置されている物見岩の道標に従って歩いていく。どうやら尾根を歩いている感じだ。分岐を左に少し行くと物見岩に着いた。気温が高いせいもあるのか遠望は利かなくなってはいたが、八ヶ岳連峰までは見えていた。分岐まで戻り物見山を目指す。直ぐに「内山無線中継所」があり展望台も設置されていた。階段を上り再度展望を楽しんだ。

緑のトンネル

物見山頂上

神津牧場脇を進む
 再び林道に出た。ここからは少しばかり林道歩きを強いられるが、左手に物見山への道標が現れるとそれも開放される。何時の間にか野鳥のさえずりも聞こえなくなった樹林帯を進む。やや傾斜がきつくなった遊歩道には丸太階段が設置されていた。程なく誰もいない物見山の頂上に着くことが出来た。思っていたほど開放的でないその頂上からは神津牧場方面が長閑だ。

志賀牧場分岐
 香坂峠を通って神津牧場へ戻るコースを取る。反射塔の脇を過ぎると直ぐに林道だ。ここから上ればわずか数分で頂上だ。林道と度々出会うコースであることは分かってはいたが、なんだか嫌になってきた。しかしこれから先はこんな事もあるまいと気を取り直して歩き出す。牧場の棘柵に沿ってのなだらかな下りの道が続く。これまではスミレばかりで取りたてて見るべき花もなかったが、クリンソウが一輪咲いていた。

香坂峠

馬頭観音

神津牧場を望む
「志賀牧場」分岐を左に分け「香坂峠」へと足を進める。そして峠からは神津牧場を目指す。植生も変わってきたらしく数種類の花に出会えた。前半の得点を挽回してきた感じだ。あまり歩かれなくなったのか幾分道は荒れてきているような印象を受けた。しかし歩き易いことには変わりはない。樹林帯の中ぬかるんだ道と沢を数カ所越えると牧草地に出た。牧草地の一部にはクリンソウが群生していた。徐々に高度を下げジャージー牛に見つめながら神津牧場からの道に出た。ツツジ祭の期間中らしいが、既に枯れ始めたツツジに出迎えを受けながら牧場内を通って駐車場まで戻った。

クワガタソウ(鍬形草)

クリンソウ(九輪草)

??? スミレ
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