甘楽天狗山
てんぐやま
690m
甘楽町
桜の広場から望む天狗山
登山日 2003年3月29日(晴れ) しんぷる
行 程 桜の広場(12:35)…国有林の標識(12:50)…668mピーク(13:00)…白倉神社旧社(13:05)…桜の広場(13:55)
 甘楽町にあるという天狗山。地形図を見てもその山名の記載はない。しかも標高690mとあるがそれらしきピークも見あたらない。その存在すら分からない天狗山。不思議な「ぐんま百名山」もあるものだ。インターネット上で唯一それらしきHobby-Siteを見付けた。白倉神社旧社を天狗山あるいはお天狗様と呼ぶというのだ。半信半疑であったが、紹介されていたコースに従って歩いてみることにした。 白倉神社旧社
 小幡の中心街を過ぎ轟集落に入ると、左手に宝積寺入口の看板がある。ここを左折し舗装の林道を道なりに進んで行くとやがて落石が目立つ未舗装路となる。すれ違いの出来ない腹を擦りそうな道となるが通る車も少ないため問題はなさそうだ。何度かヘアピンカーブを越えていくと桜が植樹された開放的な場所に出る。この近辺に駐車し歩き出す。さらに道は続き道なりに行くと「菊が池」だが、朽ちそうなベンチが置かれ、かつてこの場所で花見が行われたような広場の所を左手に進む。

桜の広場

林道を行く

国有林を示す標識

山頂
 道は十分に広く歩きやすい。途中の林道で抜かされた車は桜の広場脇に止められていた。いったい何処を歩くというのだろうか。しかししばらく歩くと先行者が残したと思われる足跡が目に付いた。このマイナーなコースを何処で知ったのか?地元の人だろうか?ひょっとして…。やがて案内通り右手に竹が見えてきた。竹の中を進むと国有林を示す標識が立っていた。さてここから標識の右手の山道に入っていくわけだ。直ぐに分岐に出る。ここには赤テープが巻いてある。ここを左に登っていくと支稜線の乗越に出た。ここをこのまま越えると白倉神社旧社のようだが、左手の666.8mピークに足を運ぶ。その途中で先行者と出会った。どうしてこんな所を歩いているのか聞きたい衝動に駆られたが、お互い「こんにちわ」と挨拶を交わしただけですれ違ってしまった。ピークには三角点が置かれていた。立木に遮られもう一つの展望だ。

白倉神社旧社
 乗越までもどり白倉神社旧社に降りてみることにした。広葉樹の落ち葉が堆積した急斜面は歩きにくい。しかしそれも間もなくで旧社に着くことが出来た。やはり足跡が残されていたことから、先行者は先ず旧社に寄ってから666.8mピークを目指したのだ。ひょっとして神社で会えるかなとの期待があったのだが…。旧社は大きな岩の上に建てられていた。30年も前に里に移されたとのことだが社はなかなか立派なものだ。

痩せ尾根

町並みを望む
 再び乗越まで戻り痩せ尾根を通り小柏峠を目指す。所々にテープがあり心強い。一旦コルに出て再び登り返す。目の前に見えるピークに足を運ぶが何にもない頂上だ。一体天狗山の頂上は何処にあるのか、やはり白倉神社旧社をもって天狗山と呼ぶのだろうか?無名峠から峠道を通って大平の分岐に戻った。そして往路を忠実に桜の広場まで戻る。先行者の車は既になかった。
甘楽町にメールにて問い合わせたところ無視。県に問い合わせたところ直ぐに返信があり、これに間違いがないとのことだった。
しかし今回の山行で一番お世話になったのは先のHPだった。それがなんと小学校時代の同級生のHPだったのだ。今回の不思議な百名山の山歩きをきっかけに、思いもよらぬ再会が果たせそうな気配がしてきた。
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