大桁山
おおげたやま
836m
富岡市・下仁田町
登山日 2003年3月22日(曇り) しんぷるライフ
行 程 登山口・大桁山中継局(11:35)…登山道に入る(11:55)…山頂(12:05-20)…登山口(12:47)
 大桁山は下仁田方面に足を向けるたび最初に視界に飛び込んでくる山だ。どことなくゆったりと広がったその山容と、手前にある鍬柄岳との組み合わせが気に入っていた。幾度となく通り過ぎ、いつか登らなくてはと思っていた山だ。「下仁田の山歩き」には40分程度で登れるコースが紹介されている。おそらく最短コースになるのではないかと思うが、足に腰にと不安を持つ妻と歩くには負担が少ないはずだ。
 国道254から県道51に入る。川畑バス停の手前を右折し道なりに少し行くと大桁山登山道案内図がある。ここから舗装道が山頂に向かって延びている。落石や木枝が路上を覆うことがあるが問題なく走れる。やがて舗装道が途切れると、右手に大桁山中継局があり、正面は植林が伐採され山肌を見せている。そして鍬柄岳もその岩峰が間近に見える。中継局前に車を停めて歩くことにした。
 作業道と思われる立派な道はまだ奥に続いている。何ヶ所か分岐があるが道標に従って行けば迷うことはない。道の両側は杉の植林帯だ。やや薄暗い感じがして雰囲気は良くない。普通車でも十分通れる道は、結局登山道入口でもある関東ふれあいの道まで続いていた。ここから山頂までは約0.5qとある。
 ここからは例の丸太階段が敷設されておりそれに沿って上っていく。段差はきつくはないのでさほど苦にはならない。やがて尾根に出ると千谷からの道と合わせる。ところどころ松の木が生えており、妻がまだ開ききっていない松ぼっくりをリースを作ると言って拾っている。風はないが天気が悪く肌寒い。
 山頂に向けての急登に差し掛かると、登山道は若干の雪と氷におおわれていた。氷が表面に出ているため滑る。息を切らしながらも注意深く登っていく。北側は雑木林、南側は桧の植林帯となっている。どちら側も木々に阻まれ展望はない。傾斜が緩やかになり、雪が消えるとベンチが見えてきた。頂上に着いたようだ。
 頂上は東西に長く、ゆったりした感じの山頂だ。展望は南方の稲含山方面が開け、また北方は妙義山方面が素晴らしそうだ。なにせ今日は遠望が利かない状況だ。ゆっくりと昼食にしようと思ったが、二人とも歩き足りなかったのかあまり食欲もなく、お茶とお彼岸のおはぎ1個を食して済ませた。帰りは来た道をそのまま戻った。拾われた松ぼっくりは一体どんなリースに姿を変えてくれるのか、そんな楽しみを残してくれた早春の短い山行だった。
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