太田金山
おおたかなやま
223m
太田市
R316から望む太田金山
登山日 2003年3月16日(晴れ) しんぷるライフ
行 程 大光院P(11:00)…金龍寺分岐(11:13)…展望台P(11:40)…北展望台(11:55)…金山城趾(12:00-10)…新田神社・頂上(12:18-25)…史跡金山城趾の石柱(12:45)…大光院P(13:10)
 上毛かるたに「太田金山 子育て呑龍」とある。金山は標高こそ223mと低いが周りが平野であるため以外と絶景を楽しめるという。まだ長丁場は無理であろう妻を連れての山行にはちょうどいいかもしれない。ハイキングコースとしては、西山コース、北面コース、南面コースなどいくつかあるようだが、今回は呑龍さんからの西山コースを取った。あいにく春霞で遠望は全く利かない日であったが、風もなく暖かい春の一日を楽しむには手頃な山であった。
 子育て呑龍で知られる大光院に立ち寄ると春季故信講大祈願会が行われており、多くの参拝者が見受けられた。開山堂と本堂を結ぶ回廊の下をくぐると「西山ハイキングコース」の道標が立てられていた。そして石段を登ると呑龍上人の御廟前に出た。金龍寺への分岐を右に見てアカマツ林の中の緩斜面を登っていく。
 丸太階段が整備されているが、その脇の踏跡をたどって歩いて行くほうが楽だ。道が分岐していたのだろうか道標に従って歩いてきたつもりだったが、道を間違えたらしく、展望台駐車場下のあずまやに着いてしまった。そこからやや急な道を登ると金山ドライブウェイの終点である駐車場に出た。何台もの車が停められているのを見て思わず妻の顔に視線を向けた。「なに、ここまで来れたんじゃないの。」予想通りの言葉が発せられた。「歩くことが目的だろ。」さほど気にする距離でもなかったのかこれで収まった。
 建設中のあずまやの脇から入り尾根に沿って歩く。北展望台の道標に従って進むと物見やぐらが建てられていた。ここに登ると眼下に「ぐんまこどもの国」が見えた。さらに遠くに目をやれば赤城、足尾山塊の大展望のはずなのに霞んで見えない(^^;)う〜ん残念。空気が澄んで遠望が利くときにでも来なければならないなあ。山頂を目指す。この辺りから金山城趾の史跡が目立つようになる。どうやら太田市で復元工事を進めているようで、真新しい石垣や馬曲輪などが目を引いた。
 一の丸には休憩所が建てられていた。これも最近のものだ。中に入るとおよそ6畳程の板の間とベンチが置かれていた。時間もちょうどお昼時となったのでベンチに腰掛け、お茶とミカンで一服した。板の間は高年者のハイカーで占拠されていた。ここまで来ると南方の展望も良さそうだ。今日はあいにく気温が高いせいか霞んでいて全く遠望は利かない。そこから一足で新田神社の参道に出る。直ぐに大ケヤキに目を奪われた。樹齢はいかほどか全く分からないが、新田義貞の時代からの歴史をその年輪に刻んできたに違いない。石の階段を登ると新田神社に出た。社の脇には明治天皇、大正天皇を始め皇室の方々が腰を降ろしたという石が並んでいた。
 参道を真直ぐに降りてみると両側には桜の木が、そして桜が咲く頃には臨時開業するであろう売店が軒を並べていた。もうすぐ桜の開花が始まる。満開の頃、さぞかし人で賑わうのだろうなあ。帰りは来た道を戻った。展望台駐車場からはしばらく尾根伝いに足を進めた。すると最南端のピークと思われる場所に「史跡金山城趾」と彫られた石柱が立てられていた。そこからは大光院に向かって上って来た道を戻った。意外に時間がかかった散策だった。
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