年明け最初の山行を何処にするか考えていたが、沼田市近郊の毎日見ている山とした。子持山は以前、屏風岩方面から登ったことがあるが、沼田市からは登ったことがないので、川田から入り小峠に駐車し歩くこととした。このルートは娘が保育園年長の時に保母さんに連れられ、1日掛かりで歩いてきたルートである。出かける前に娘に覚えているか聞いたところ、とても疲れたことを覚えていると答えてくれた。雪が何となく多い年の初めである。 |
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旭開拓の砂防ダムを過ぎると林道は積雪しており、車の轍がはっきりと残っていた。愛車は4WDではなくFF車なのでちょっぴり心配なのだ。狭い林道の轍を外さぬよう慎重にゆっくりと上がっていく。スタッドレスタイヤは今年新調したばかりのせいか問題なく上っていいくが…。ヘアピンカーブにさしかかると、あれ、おかしいな、スリップして先へ進めないぞ。少し後戻りして再度挑戦するがどうしても上れない。弱ったなあ。道の真ん中に停めておくわけにもいかないし、かといって方向転換できるような場所も途中にはなかった。いきなりの大ピンチだ(泣)。何とかこのカーブで方向転換するしかない。少し戻って勢いを付け上れるだけ上る、頼むぞ!! さっきより少し上れた。何とか切り返しが出来て一安心だ(笑)。結局、砂防ダムの近くまで戻り広場に駐車して歩く羽目になった。小峠までは20分ほどの上りだった。上ることの出来なかったヘアピンカーブのところで軽アイゼンを装備した。 |
イラスストマップ |
小峠からの車道 |
車道出合 |
小峠には沼田市により大きなイラストマップが設置されていた。それに対峙して「六本桜」があったが、既に老木で枯れているような感じを受けた。子持山へはしばらく車道を歩くようになる。膝下までの積雪であるが、気温が低いこともあって比較的雪が締まっていて歩き難くはない。しかも入山者のトレースが付いていたので利用させてもらった。やがて「子持山頂まで約1.8キロ」の道標が現れると車道を右に離れ丸太階段を上っていく。「ここまで137段」と落書きがされた柱を過ぎると、わずかでベンチとテーブルが設置された場所に出た。ここからは小野子山の眺めがよい。谷川方面は雲がかかっていて、残念ながら大峰・吾妻耶山から先は見えなかった。ここからは比較的平坦な道だが、壷足に近い状態なのでなかなか進まない。寒さのため垂れてくる鼻水をかみながら徐々に高度を稼いでいく。 |
ベンチ近く |
わらび荘分岐 |
あと10分、ヤッホー |
「子持山まで10分」の道標に出ると漸く山頂が見えてきた。気持ちよさそうな尾根なのだが・・。ここは今まで上ってきた北側と違い雪がゆるんでいるため、膝までの壷足を強いられた。歩きにくいことこの上ない。時折、片足がずっぽり埋まってしまい抜き出すのに一苦労した。あまりにも手こずったので、雪が溶け落葉が顔を出している南側斜面を歩く羽目になった。
十二山神の石碑がはっきりと見えるようになると山頂に着いた。快晴とはとても言えない天気だが、やや煙った中に栃木県境の山々ははっきりと見て取れた。袈裟丸山から日光白根山までの山並みを背景に沼田市内が一望である。風は多少あるが寒さが気になるほどではない。南北に細長い山頂を南側に歩いてみると獅子岩が吼えているのが見えた。出来れば獅子岩まで行きたかったが、今日は新年の足慣らしで、我が街も眺められたことなので、ここから戻ることにした。 |
山頂への尾根 |
山頂 |
獅子岩と利根川 |