三ッ岩岳
みついわだけ
1032m
南牧村
林道から三ツ岩岳
登山日 2002年12月15日(晴れ) しんぷる
行 程 登山口(11:42)…稜線(12:14)…小ピーク(12:30)…山頂からの稜線(12:50)…山頂(12:53-13:12)…竜王大権現の石祠(13:25)…分岐点(13:38)…登山口(13:44)
 三ツ岩岳は特に気にもしない山だったが、アカヤシオが一番良い山かもしれないと聞いてから少し気になってきた山だ。来年の春には手軽にアカヤシオを楽しめる山を、天狗岩の他に少し見繕っておかなければならない。烏帽子岳は急過ぎる。大屋山は登るには手頃だがアカヤシオはどうだろうかと少々疑問が残る。南牧村周辺の山ならばそこそこ楽しめるだろうが、偵察を兼ねて歩いてみることにした。
竜王の里宮

登山口

沢を行く
 烏帽子岳から竜王の里宮に戻り、三ツ岩岳登山口の道標に従って沢の右手から登山道に入っていく。一帯が杉林となっているせいか積雪は少なく土が見えている。アイゼンを外すか迷ったが結局そのまま歩いていった。時折杉の木の枝に残った雪が落ちてくる。目の前をほぼ氷と化した雪が落ちてきた。直撃を受けたら痛いだけでは済みそうもない。時々頭の上を注意しながら歩くようにした。道標は全くないが先行者の踏跡が残り赤テープも途切れることなく付けられていて、余所見をしても大丈夫である。

杉林から解放される

頂上からの稜線
 程なく杉林を抜け尾根に出ると、そこには「前橋山遊会」の道標があった。右に進路を取ると岩場を大きく右に巻いてテープは続いている。南斜面に日当たりが良くなったためか雪がゆるみアイゼンに団子状に張り付きうっとうしい。時々立木で雪団子を払い落としながら、茶色の落葉が露出した斜面を上っていった。するとちょっとしたピークに出た。ここからははっきりと積雪しており靴に着く雪の量も増してきた。何度か上り下りを繰り返して三ツ岩岳へと続く稜線に出た。 
山頂 山頂  山頂を目指して左に進む。岩場を過ぎると直ぐに三ツ岩岳山頂に出た。そして山頂には南牧村特有(同じ形状で白地に黒で書かれている)のもので、途中の道標にも使われている山頂標識が立てられていた。やはりここも360度の展望である。烏帽子岳と同じような展望だが北アルプスは視界から消えていた。天狗岩から烏帽子岳までの稜線に注目した。ここは「ひとつばな」が咲く頃に歩いてみたいと思っていたからだ。登山道も比較的分かりやすそうだし何とかなりそうな気がした。

竜王の奥宮
 軽く腹ごしらえをして山頂を後にした。帰りは分岐を直進した。岩場に10m程のザイルが施されていたが、問題なく通過した。そしてちょっとした岩峰に突き当たると直ぐ手前を右に降りていく。するとオーバーハング状になっている大きな岩の下に出た。ここには洞窟があるそうだが、よくわからないまま竜王大権現の石祠の脇を通り歩いて行った。ここからは杉林の急斜面となった。どこでも好きなところを降りれば良さそうだが、滑って危険である。

烏帽子岳を望む
 極力、赤テープと先行者の踏跡を辿って、少し痛み出してきた左膝をかばいながら急斜面を降りていった。杉林が切れ葉の落ちた雑木林になると、目の前に烏帽子岳とマルが姿を見せた。なかなか絵になる姿である。再び杉林となり日が遮られると、傾斜も緩やかになり登りの道と合流した。道を合わせる直ぐ手前の岩上には目印の石積みがされていた。まもなく登山口に着いた。泥だらけになった靴とアイゼンを登山口近くの沢で洗い三ツ岩岳を後にした。
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