大屋山 おおやさん 1080m 南牧村 |
登山日 | 2002年12月7日(曇りのち雪) | しんぷる |
行 程 | 山仲登山口駐車場(13:45)…蓼沼登山口(14:10)…分岐(14:30)…大屋山頂上(14:50)…大屋山西峰(15:00-05)…大屋山頂上(15:15)…明神宮(15:30)…分岐(15:35)…蓼沼登山口(15:45)…山仲登山口(16:00) |
大屋山は数多くの山々を抱える南牧村においてほぼ中心に位置する山だ。岩峰が多く特徴的な山容を持つ山が多い中、この大屋山は比較的地味な山容をしている。南牧村に来る度に気にしていた山だが、ようやくどの山かわかった。2軒の農家しかない蓼沼集落に登山口はあるが、この地域の昔ながらの生活の一部を垣間見るには山仲から歩いてみるのが面白そうだ。山頂を更に直進した西峰には南牧村の山々を見渡せる絶好の岩場がある。 | 駐車場付近の柿の木 |
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山仲登山口駐車場 |
石仏 |
モノレールが通る |
山仲登山口の駐車場は広く片隅には石仏が置かれていた。登山道を見やれば作業用のモノレールが道に沿って敷設されている。今も立派に動いているようだ。そしてこのモノレールは蓼沼集落にも伸びていた。雲行きは怪しいが降水量は少ないとの予報である。降られてもたいしたことはなかろうと歩き出す。右側は沢になっていて、小さな滝もあったりして目を楽しませてくれる。いったん林道に出るが、林道を渡り再び登山道に入っていく。登山道と言うよりはかつての生活道路である。 | ||
蓼沼登山口 |
民家の前を通る |
段々畑 |
石垣の積まれた道を行くと再び林道に出た。そこには大屋山登山口の道標があった。路肩に数台駐車できそうである。交通量も少ないことから迷惑はかかりそうもない。林道を渡り民家に向かって坂を上っていく。登山道は一軒の民家の庭先を通っている。おそらくこの家が最も奥になるのであろう。道はその民家を回り込むように続いていた。下仁田ネギなどが植えられた段々畑の中を通り杉林に入っていく。 | ||
桧林 |
分岐 |
山頂間近 |
植林帯に続く登山道は薄暗く気持ちが良くないが赤布がしっかり付けられており迷うことはない。やがて雑木林に変わると分岐道標が見えてきた。右が大屋山とある。薄暗い桧の植林帯ですれ違う相手の顔も見えないような暗さである。直進すれば「蓼沼・明神宮」とありボールペンで約150m往復3分と書かれていた。どうするかと考えていると雨らしいものが降ってきた。やっと肌に感じる程度だったが、山頂に急ぐことにした。薄暗い植林帯も長くは続かず直ぐに雑木林の尾根に出た。そして手前の小さなピークを過ぎ痩せた尾根を行くと山頂に着いた。 | ||
大屋山頂上 |
西峰 |
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山頂は思いのほか狭く、大岩や碧岩の頂上の方が広いのが何故か面白い。潅木の間から立岩・毛無岩・トヤ山そして先ほど登ってきた大岩や碧岩などの展望があった。展望が良いという西峰に向かうことにした。少し下り潅木の間から見えている岩峰を目指す。やはり痩尾根を歩いて行く。西峰は遮るものなく西上州の山々を見渡せた。そして雨のようだったものが乾いた雪に変わった。瞬く間に展望は雪でけむり、あたり一面が霞んできた。小さな雪は音もなく静かに積もり始めた。風がなく寒さは感じなかった。車のラジオで今日12月7日は「大雪」だと言っていたが、何となくそれに相応しい日になったものだ。このまましばらく静かに降りゆく雪にけむる山々を見ながら過ごしたいと思った。 | ||
明神宮 |
東屋 |
蓼沼 |
さすがにこのままずっと居るわけにもいかず下山することにした。頂上から真っ直ぐに下りる。わずかだが積雪しているので注意が必要だ。左手に登ってきたときの赤布が見えたが、踏み跡がしっかりしていたのと道が明るかったせいもあり直進して下りていった。するとすぐに「明神宮」に着いた。更にその近くには東屋と「蓼沼」があった。蓼沼は窪地になっていたが、水はない様だった。雪はシンシンと降っていた。上る途中に雨が降り出した分岐地点は目と鼻の先だった。段々畑脇の湿潤な道では、転ばぬように細心の注意を払った。山仲の駐車場に戻った頃に、雪は湿気の多い大粒の雪に変わっていた。 |