籠ノ登山
かごのとやま
2227m

嬬恋村・長野県
籠の登山(左)と水の塔山(右)
登山日 2002年10月10日(晴れ) しんぷる
行 程 兎平駐車場(11:05)…籠ノ登山(11:30-45)…西籠ノ登山(12:06-17)…籠ノ登山(12:39-45)…兎平(13:10)
 籠ノ登山は興味もなく特に調べたこともなかった。湯の丸山と烏帽子岳を登ったが午前中に終わってしまった。帰るにはまだ早いので近くて手頃だと思い、湯の丸高峰林道に入り兎平から登ってみることにした。この山は手軽に大展望を楽しめる人気の山だった。富士山、八ヶ岳、四阿山、浅間山、北アルプスなど遮るものもない360度の大展望が待っていた。もう一度来たいと思い直ぐ隣の水ノ塔山は次回の宿題に取っておいた。 案内板
 池ノ平湿原入口の兎平駐車場に車をとめ歩き出す。まずは遊歩道といった感じの道である。黄葉したカラマツ林の中を行く。この辺り一帯は湯の丸山から続く広大なカラマツの自生林になっているようだ。太陽は十分に陽の光を降りそそぎちょうど良い気温になっている。1時間足らずで山頂に着くはずである。徐々に傾斜を増すカラマツの林を抜け急なガレ場を一登りで山頂に着いた。
 山頂の標柱の前には3人連れの女性ハイカーが腰をかけて大展望を楽しんでいた。他には見あたらない。ガレ場の山頂は静かなものだった。烏帽子岳では見えていた富士山も槍ヶ岳も既に雲の中に隠れてしまっていた。北には四阿山がやはり山頂を雲に隠している。今日はご機嫌が悪いようだ。浅間山は真っ白な噴煙をモクモクと吹き上げている。隣の水ノ塔山の赤ゾレが一際目を引く。さて、どうしようかと考え込んでしまった。何故か気分が乗らなくなってしまったからである。ハイカーの姿が見える西籠ノ登山までは往復1時間とある。同じく水ノ塔山までは片道40分とある。このまま下山してしまおうか。再びここを訪れた時どうしたら良いか。水ノ塔山からここ籠ノ登山までの稜線は歩いてみたい気がする、そして池ノ平湿原にも足をのばしたい。ようやく答えが出た。

兎平登山口

カラマツ林を行く

東籠の登山と黒斑山・浅間山
 西籠ノ登山に向かい一旦コルに下りていく。山頂付近のガレ場からは想像も出来ない低木の樹林帯歩きだ。わずかな道のりだがコメツガ、シラビソ、シラカバ、ハクサンシャクナゲ、ヒバ、シラタマノキ、コケモモなど多くの木本が自生していた。森林限界付近を上がったり下がったりしているのだと思った。こうしたときはのんびり歩きに限る。
20分程で西籠ノ登山頂上に着いた。これでは往復40分と言うことになる。やはりこちらも山頂は岩がゴロゴロしている。岩に付けられていた黄色の矢印は山頂を過ぎても湯の丸スキー場方面に向かって付け続けられていた。どうやら縦走が出来るらしい。ここでザックを降ろしおにぎりを一つ口にした。そして朝から着ていたトレーナーをようやく脱いだ。すれ違った女性ハイカーがフリースを着ていたのを思い出した。早朝の寒さからしてそろそろ用意しておかなければいけない。手袋と帽子も…。

山頂から水の塔山

西籠の登山とのコル

シラタマノキ
 籠ノ登山方面を見ればハイカーが増えている。山頂に戻り再び大展望を楽しんでいると、水ノ塔山からツアー客が大勢登ってきた。あれよあれよというまに狭くもない山頂は一杯である。この辺が引き時と思い来た道を戻った。山頂から見えた池ノ平湿原は想像していたものと違って興味をそそられた。開花の時期にはぜひ訪れてみたいと思った。

西籠の登山から湯の丸山・烏帽子岳

山頂から見る池ノ平湿原

池ノ平湿原説明板
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