鼻曲山
はなまがりやま
1654m
高崎市
ガスに煙る鼻曲山
登山日 2002年8月31日 しんぷる
行 程 二度上峠登山口(10:40)…獅子岩(11:00)…氷妻山(11:20)…小天狗(12:45)…大天狗(12:50-13:03)…二度上峠(14:24)
 鼻曲山の北面は毎年レンゲショウマがその可憐な花を咲かせることを知った。植物図鑑などを見てぜひ今年中に見たいと思っていたのがこのレンゲショウマとウメバチソウだった。ともに夏から秋にかけての花である。ウメバチソウは美ヶ原に行ったときに見ることが出来た。時期的にはおよそ二週間ほど遅いかもしれないがまだ待っていてくれるかもしれない。北面であること、そして沼田からのアクセスを考えて二度上峠からの往復の山行とした。
レンゲショウマ

二度上峠
 「はまゆう山荘」を過ぎ多くの車がとめられている浅間隠山登山口を横目で見ながら二度上峠を目指す。浅間山の雄姿が見えるとそこが二度上峠だ。快晴であればここからの展望も素晴らしいだろうがあいにく天気はこれから悪くなりそうで、浅間山もぼんやりと見えるだけだ。反対側には角落山が見える。本当に鬼の角といった感じの山容である。峠標識の下に登山口を示す道標がある。登山口前には数台が駐車可能なスペースがあるが、残念ながら段差が大きく登り切れずやむなく路肩駐車になった。2,3台がやっとだろう。

登山道入口

笹が生茂る
 登山道入口には高崎工業高校山岳部が建てた立派な道標がある。熊に注意と書かれた案内板と、この山塊で実際に熊に遭遇した例も多いようなので鈴を鳴らしながら歩くことにした。登山道は雑木林の笹原の道だ。人一人が通れるくらいに刈払われている。しかし登山者が少ないせいもあるのか段々笹が濃くなり道を覆うようになる。ひどいところは腰の上まで笹に覆われ何とか道が分かる程度だ。

獅子岩の標識
 朽ちかけた木製のハシゴを下りると獅子岩の基部。ここは右にトラバース気味に進んでいく。獅子岩の頭を通るルートもあるが帰りに通ることにして先を急ぐ。相変わらず青々と繁った笹原の道を行く。何度か緩やかなアップダウンを繰り返しながら徐々に高度を稼いでいるようだ。息も弾まず快調なペースだ。ソバナが多く咲いている。レンゲショウマはいったい何処に。

氷妻山
 ひょっこりと明るい氷妻山頂に着いた。あと2.1Kmとある。パンツを見ると膝から下が笹に濡れびっしょである。ここから鼻曲山が見えると思っていたが残念ながら雑木に邪魔されている。そしてここからは緩やかな下りだ。直ぐにススキの藪に出るとようやく鼻曲山の姿を見ることが出来た。山頂付近にはガスがかかってきている。どうやら山頂に着く頃にはすっかりガスに覆われているのではないだろうか。この時点で山頂からの展望は諦めた。やがて登山道は一気に下っていく。数回背丈ほどの藪を漕ぎ、二度の急登を過ぎるとようやく最後の上りにかかる。

小天狗
 急登を上り始めると、あった!!ありました、レンゲショウマよ、よくぞ待っててくれました。そしてその数も結構多く目を楽しませてくれる。そしてちょうど交代の時期を迎えたようにトリカブトの青紫色の花が咲き始めていた。これもまた見事。写真に夢中になりすっかりペースダウン。国境平からの道を合わせると笹はきれいに刈払われ快適な登山道に変わり、すぐに小天狗に着いた。予想通りガスで全く展望はない。山頂は団体で一杯だったのでそのまま通過し大天狗に向かう。大天狗へは数十メートルの距離だ。

大天狗
 大天狗には女性の単独行者が腰を下ろしていた。霧積から二時間で来たという。まるでお見合いをするように向かい合って昼食にした。展望はなく、また、さしたる疲労感もないので一休みして戻ることにした。帰路に獅子岩の頭コースを通ったが、岩上からの展望は素晴らしいものがありそうだ。
レイジンソウ アキノキリンソウ タムラソウ トモエシオガマ ツルリンドウ アサマヒゴタイ ワレモコウ
ゴマナ シラネセンキュウ ツリガネニンジン
マツムシソウ サラシナショウマ ヤマトリカブト
タチコゴメグサ ウスユキソウ キバナアキギリ
ソバナ シロヨメナ レンゲショウマ オクモミジハグマ
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