本白根山
もとしらねさん
2171m
草津町・嬬恋村
草津白根山(本白根山)
登山日 2002年8月22日(晴れ) しんぷるライフ
行 程 ロープウェイ山頂駅(12:50)…鏡池(13:23)…展望所(13:42)…万座温泉分岐(13:47)…登山口(14:13)
 草津温泉の西側に大きくそびえる草津白根山。旧噴火口近くの本白根山と現在活動を続けている湯釜付近の白根山の二峰からなる山である。名前の通り白い山肌を露出し観光客が列をなして上っていく白根山と、対照的に樹林に覆われ訪れる観光客も比較的少なく静かな本白根山はコマクサの自生地としても有名である。時期としては高山植物が咲き始める6月からコマクサの7月頃と紅葉の秋が良いという。今回は中途半端な時期の山行と言えるが天気に誘われて訪れてみた。あいにくピークを踏むことは出来なかったが、周辺には遊歩道も数多く整備されているようで、数回足を運ばないといけないような気がした。 白根山(湯釜方面)

山頂駅からの登山道
 白根レストハウス駐車場から逢ノ峰を左手にトラバースした遊歩道を歩く。ヤマハハコやアキノキリンソウなどが咲く遊歩道を妻と一緒に20分程かけてゆっくり歩いてきたが、ヘルニアを患っている腰の調子が良くないからここで待っていると言うので、一人で空釜の周りを歩いてくることにした。歩道の入り口に何の案内もないことから少し不安を感じたが歩き出す。途中から逆回りをしていることに気づいた。最初は緩やかな下り坂である。直ぐに振子沢に出て一瞬道を失うが先に目をやると遊歩道が続いている。ロープを使い幅3m程の沢を渡る。

鏡池
 タケシマランやゴゼンタチバナの赤い実を楽しみながら傾斜のない道を歩いて行く。山頂駅から1Kmで最初の道標がある。ここから丸太階段の上りになりようやく息が弾んでくる。それもわずかで1.4Kmの道標から木道になる。木道をわずか行くと展望が開けてきて鏡池に着いた。鏡池の周りには数人のハイカーが居たが、妻を待たせているため鏡池には降りず先を急ぐことにした。

展望台へ続く登山道

展望台から白根山方面
 再び樹林帯に入るが直ぐに展望が開け本白根山が姿を現した。上半分ガスに覆われた浅間山が大きい。ハイマツ帯を抜け、さすがに時期を過ぎたが完全には枯れていないコマクサが点在する砂礫の遊歩道を歩いて2145mの展望所に着いた。そこには方位盤が置かれていたが浅間隠山と鼻曲山が逆に書かれている。湯ノ丸から榛名、赤城、子持、皇海、日光白根、武尊、白砂、岩菅等の山々が一望だ。そして湯釜周辺の山肌の白さが美しい白根山が見事だ。

万座温泉分岐から展望台

コマクサ
 展望所を少し下ると万座温泉への分岐だ。本白根山頂へ行くにはそちらに進まなければならないが今日は断念し空釜を回って帰路につくことにした。途中のコマクサ畑には枯れてしなびた花を付けた株がほとんどであったが、中には咲き遅れた株もあった。

登山道

案内板
 旧噴火口である空釜を半周もすると砂礫帯を抜け一旦ハイマツ帯に出る。大きく落込んだ火口を後にして樹林帯に入っていく。遊歩道の所々に花の名札が立てられていて参考になる。よく整備された緩斜面の木道を名札を気にしながら足早に進んでいく。どんな植物があるか分かるので面白い。やがて木道は木段にと変わりコメツガやシラビソの中を下っていく。木段も途絶えロープウェイ山頂駅が見えてくると登山口は直ぐそこだ。車道を通り妻の待つ山頂駅に急いだ。
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