掃部ヶ山
かもんがだけ
1449m
高崎市・東吾妻町
掃部ヶ岳
登山日 2002年5月21日(晴れ) しんぷる
行 程 登山口(8:25)…硯岩(8:45-55)…山頂(9:15-25)…西峰(9:40)…耳岩(10:05)…杖の神峠(10:25)
 掃部ヶ岳は榛名外輪山の中で最高峰の山である。とはいっても標高は相馬山とさほど変わらないし、また独立峰ではなく鷲ノ巣山、杏ヶ岳等の外輪山と連なっている。登山道の途中には硯岩、耳岩など興味深い岩場が存在していて山行にアクセントを与えてくれる。登山道は榛名富士、烏帽子ヶ岳等と同様にクマザサが生い茂っていて花の少ない山といえるのではないだろうか。それでも落葉樹を中心とした雑木林であり、新緑の時期には気持ちの良い山歩きが期待できそうである。 硯岩

登山口道標

登山口
 国民宿舎「吾妻荘」近くの広い無料Pには軽自動車が1台停まっていた。準備を整え国民宿舎の前を通り登山口に向かう。天気は上々新緑がまぶしい。登山口からほどなく最初の道標があり、指示通りに進む。

登山道

硯岩分岐
 道は緩やかな上りで歩きやすい。途中から葉の周りが枯れたクマザサの中の歩きになる。徐々に傾斜を増しクマザサが切れた急登を一踏ん張りで掃部ヶ岳、硯岩分岐の鞍部に出る。先ずは「硯岩」に足を運ぶ。

硯岩から榛名富士
 道標に従って分岐を右折、木の根の露出した急登を登っていく。3分程で到着だ。岩上は思っていたより広い。ここからは遮るものもなく榛名富士や榛名湖が一望できるビューポイントだ。しかし足元は垂直に切れているため十分な注意が必要だ。名残惜しい景色だが先を急ごう。

笹の登山道
 登山道はクマザサの中を進んでいく。途中「湖畔の宿記念公園」からの登山道と道を合わせる。穏やかな上りが続き、正面に掃部ヶ岳頂上が見え始める。幾分やせた尾根を進むと徐々に傾斜がきつくなり狭い岩場を過ぎるとひょっこりと山頂に出た。

山頂標識

山頂
 山頂からは榛名湖周辺の眺望はあまり優れない。西方と南方が開けているくらいである。杏ヶ岳方面への指標にそって目をやると、これから進む西峰とその背後に杏ヶ岳が頭を出している。山頂からは居鞍岳方面へと続く登山道がある。

西峰標識

西峰から
 山頂からの急峻な下りを注意深く降りる。途中小さなピークを過ぎると歩きやすい登山道になる。「地蔵岩」の道標を見やり再び登り返すと西峰に立つ。ここからの眺望は本峰よりも大変よい。榛名湖を中心に外輪山がその姿を見せてくれる。そして杏ヶ岳がその全容を見せてくれる場所だ。

耳岩
 西峰を過ぎると後は比較的平坦な道を進むようになる。左手に大きな岩が見えてくるとそこが「耳岩」だ。先ずはどんな感じか登ってみる。片方の耳が大きい。道も付いているらしく足を伸ばしてみるが、なにやら危険を感じた。そこで一旦戻り北側の巻き道を行く。途中耳岩の道標が立っていて、ここを道標に従って進めばいいらしいが、さらに道なりに直進した。すると大きな鉄塔の前に出た。ここからはUターン気味に登山道がついていた。

杖の神峠登山口
 鉄塔からの急斜面を下り始めて耳岩方面を振り返ると、その続きに今まで歩いてきた峰が見える。満足感に浸れる一時である。登山道は崖を降りる様な狭い岩場の連続となり、枝に捕まりながらの下山となる。直ぐにクマザサの道に変わるが、捕まる枝もなく滑りやすい道に膝がガクガクする。しかしそれもわずかで杖ノ神峠にでる。出口にはお地蔵さん。ここで林道「杖の神峠線」を横切り杏ヶ岳の登山口に向かう。
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