相馬山
そうまやま
1411m
榛名山
高崎市・渋川市
相馬山
登山日 2002年5月21日(晴れ) しんぷる
行 程 沼ノ原P(13:30)…関東ふれあいの道(13:45)…相満山鳥居(14:07)…登山口(14:20)…山頂(14:52-15:05)…沼ノ原P(15:45)
 高崎方面から榛名山系を見ると比較的なだらかな山容の山が多い中、東側に位置し鋭く山頂を天に向けている山がある。この山が相馬山だ。榛名山系第2の標高を持つ山である。その険しい山容の割には短時間で山頂に立つことができ、大晦日から元旦にかけて御来光ツアーも催されることもあると聞く。そしてこの相馬山は榛名山のなかで最も山岳信仰が盛んな山で、参道と呼ぶほうがふさわしい登山道のいたるところに石碑や石宮がある。 スルス岩

ゆうすげの道

遊歩道
 沼ノ原Pから「ゆうすげの道」遊歩道を歩いて行く。さすがに時期も早く花は少ない。まだ整備されたばかりと思われる新しい木道は歩きやすく、要所要所に現在位置を示す標識があり非常にわかりやすい。「スルス岩」を眺めながら県道沿いに歩いた後、標識に従ってスルス峠・相馬山方面に足を進める。

道標
 ゆうすげの道から外れて遊歩道を行くと間もなく「関東ふれあいの道」に出た。右方面はスルス峠、左方面はヤセオネ峠となっている。先ずは遊歩道から良く見えるスルス岩に向かうとする。道標に従い岩のゴツゴツした急斜面を上って行くと、鉄製のハシゴが掛けられている。これを過ぎると直ぐにスルス岩に立つ事ができる。沼の原を眼下に見下ろし、榛名湖とそれを取り巻く外輪山の展望が素晴らしい。岩峰の上では石のカラス天狗が睨みをきかしていた。

遊歩道

鳥居「相満山」
 分岐まで戻り今度は相馬山を目指す。ツツジが道の両側で咲き誇る緩やかな上りが続く。途中色あせた鳥居があり、「相満山」と書かれていた。

石段

鳥居
 途中木段、石段そして木段を過ぎると相馬山の朱色の鳥居が見えてきた。ここでヤセオネ峠との道を合わせる。ここからが本格的な登山道となる。ここで山行ツアーと思われる15人程度の団体と遭遇してしまった。
 5分ほど間隔を置いて歩き出す。急峻な岩場の上りだが天然の岩を階段状に形成してある。二ッ岳雄岳に登った時もこの様な造作がなされていたことが思い出された。登山道の両側にはおびただしい数の石碑・石宮が奉られていて、まるで参道である。2ヵ所のハシゴ場を過ぎると登山道は徐々に緩やかになり、鳥居が見えるとそこが山頂だ。

自然石を積み重ねた石段

ハシゴ場

山頂近く

山頂
 山頂には黒髪山神社があり、先の団体が賑やかに談笑していた。神社の裏手の斜面には簡易トイレと思われるものが2本の鎖につながれて設置されていた。団体の前を横切り奥に足を進めてみると、オンマ谷方面への登山道は閉鎖され立入りも禁止されていた。そしてその閉鎖ロープの近くの立ち木に例のブリキの山頂標識が取り付けられていた。山頂からは、前橋・高崎方面からの関東平野が一望だ。なるほど御来光を仰ぐには良い場所かもしれない。夜景も素晴らしいものがありそうだ。団体が先に下りたため、やはり5分ほど間隔を置いて下山に取りかかる。

スルス岩
 20分ほどで鳥居まで戻る。ここからは再びゆうすげの道を通って駐車場まで戻るだけだ。途中見えるスルス岩に数人登っていた。左手をひさし代わりにかざして注視していると、こちらに気づいたのか手を振ってきた。こちらもお返しに手を振って返した。ゆうすげの道を歩く人はまだまだ少ない。
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