小沢岳
おざわだけ
1089m
南牧村
小沢岳
登山日 2002年2月20日(快晴) しんぷるライフ
行 程 林道途中駐車場(10:20)椚峠登山口(10:40)新進の頭(11:15)山頂(11:25-12:40)椚峠(13:20)駐車場(13:40)
 小沢岳は岩峰の多い西上州にあってはそのスマートな山容が目にとまる山である。槍の穂先のように尖った峰ゆえに「西上州のマッターホルン」と呼ばれるらしい。山頂からの展望がすばらしく、そして歩行時間も短いことから大変人気の高い山のようだ。登山道は他の西上州の山と違い非常に分かり易く迷うことはない。
 林道からのアプローチを除けば南斜面の登山道が続くことを考えて積雪のない山行を期待したがやっぱり山である。この時期の無雪登山は無理かもしれない。絶好の大展望日和に西上州の山々の同定に出かける。

山頂からの浅間山
 ガイドブック等によると登山口の椚峠までは車で行ける事になっている。跡倉の信号を左折し、小沢岳に向かい徐々に高度を上げていくが雪は全くなく順調なアプローチだ。七久保橋を左に分けて直進すると小沢岳への林道入口に着く。ここを少し入ると「この付近駐車禁止」の立て看板が数多くある。県外ナンバーの車が2台すでに駐車してあった。おそらく登山者のものだろう。ここから先の林道は20cm程の積雪があり、道幅も狭く心配だが行ける所まで行くことにした。直ぐ先に十分な駐車スペースがあり、その先はとても乗り入れられなかった。 準備を整え歩き出す。林道の雪は締まっていてしかも人気の山なのだろう、踏み跡が50cm程の幅でずっと続いていた。

八倉峠への分岐

椚峠の石仏
 沢に沿った林道を進むとやがて八倉峠への道を左に分け右大きくに曲がって一歩きすると椚峠に出た。ここには石仏2体が祭られていた。そして浅間山がその雄姿を現していた。さらに林道は続いているがこの先はあまり踏跡はなかった。そして直ぐ先にはゲートがあったが閉められていた。

椚峠から小沢岳(左ピーク)

椚峠から登山道へ
 ここ椚峠からは小沢岳の山頂が良く見える。そして【頂上まで徒歩50分】の道標があり、ここからやせた尾根伝いに登りだす。両側は杉の植林帯であるが西側はまだ低木で荒船山をはじめとする西上州の山々の眺めが良い。西側からの風はあるがそんなに冷たくはない。穏やかな日差しの登山道を歩き出す。

前衛ピークへの登り
 穏やかな昇り降りを何度か繰り返した後、やや広くなった杉林の急登を一踏ん張りで「新進の頭」と呼ばれる前衛ピークに出る。ここで再び山頂が見えてくる。この辺は日陰になっており又雪も良く締まって所々凍っているため踏み跡を歩くよりは少し外れた場所を歩くほうが快適だった。軽アイゼンがあれば安心だ。 一旦ピークを降りなだらかなやせ尾根の下りが続いた後、大きく曲がった急登を登り返すと山頂に出る。

山頂
 山頂では既に数組のハイカーが写真を撮ったり、ゆっくりと腰掛けて展望を楽しんでいた。やはり人気の山なのだ。山頂は陽が当たって風もなく暖かい。所々残雪があったが大体は土が露出して乾いていた。正面には大きく浅間山、そして遠く八ヶ岳、蓼科山、北アルプス、上信越国境の山々がそして間近には妙義山、荒船山、立岩、鹿岳など予想通りの大パノラマが広がっていた。

山頂
 ハイカーは何処に行っても圧倒的に中高年が多い。私たちのように40才台は若い方だ。ハイカーが数組集まれば山談義にハナが咲く。山で出会う中高年のハイカーは本当に山を良く知っているし、その山行も驚くほどの数を重ねている。年配者の夫婦山行を見るたび、そして楽しそうな話をうかがう度にこれらをうらやましく思う。そして自分も、自分たち夫婦もかくありたいと願うのである。
 今回の山行で、私と同じく趣味の山歩きのホームページを開設している「夢職」のSさんご夫婦とお会いすることが出来ました。山関係のホームページを開いている人も沢山いますが、山頂での出会いは中々ないものと思います。
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