観音山(滝峩山)
かんのんやま(りゅうがさん)
530m
東吾妻町
観音山(東峰)
登山日 2002年2月17日(曇り) しんぷるライフ娘
行 程 不動尊駐車場(09:30)…登山口(09:40)…胎内窟(09:43)…象ケ鼻(09:55)…東峰頂上(10:10-25)…登山口(11:00)
 観音山は岩櫃山の北東に位置し、岩櫃城址に進む道から道標に従って途中分岐した道を進むと登山口である滝峨山不動尊に着く。ここには真新しい案内図としっかりとした道標や説明版が設置され、安心して歩くことの出来る散策路が出来ているが、東峰に限っていて西峰には登山道は整備されていないらしい。観音山一帯には多くの岩窟と石門があり険しい道と思われるが決してそんなことはない。この山は、新緑に萌える初夏と、紅葉の季節が似合うだろう。そして不動の滝も見事で一見の価値ありだ。 散策道案内図

登山口近くの東屋

不動の滝(三重の滝)
 岩櫃山への道を左に分けて不動尊の駐車場に着くと、そこには立派な観音山案内図がある。さらに駐車場の奥には高さ20m程の不動の滝が凍ることなく水を落としていた。かつて修行者がその滝に打たれたところだという。なるほど滝壷は浅く立派に修行ができそうだ。そしてできたばかりと思われるこれまた立派な東屋がある。立派ばかりである。

東山登山口
 【観音山登山道 山頂へ400m】の道標があり、これはあっという間だなあ、なんて思いながら落ち葉の登山道を行く。今日は久しぶりに娘と一緒である。昼過ぎには家に戻りたいとの希望もあり、そして午後からは雨模様になるとの天気予報を信じてやって来た。風もなく、陽もわずかだが温かみを感じ遠くの山もはっきりとはしないが何とか見える、そんな陽気である。

胎内窟

冬の水晶
 登山道を登り始めると直ぐに胎内窟に出る。ここには4m程の梯子が架かっていて通り抜けられるようになっている。そこにはいくつもの水晶球が造られていた。中は薄暗いが心配なく歩ける。この山の道標は日本語の他に英語でも書かれているのが興味深い。

象ケ鼻の道標
 胎内窟を過ぎ、岩の沢を登っていくと金堀窟がある。この洞窟は入ることが出来るが高さがないため腰を十分に曲げて進まねばならない。そして中は真っ暗であるため懐中電灯が必要だ。試しに入ってみたが狭いことと中が乾燥している為かほこりっぽくて10mも進まないうちに引き返してしまった。さらに先に進む。すぐに象ケ鼻の分岐に出る。ここからは山頂への周回コースだ。コースを左に取り見晴台経由山頂とする。途中1か所鎖場があるが全く心配の要らないところである。

観音山(東峰)山頂
 のんびりと頂上に着く。南方方面が開けている。眼下に町並みが良く見える。そして東方には予想に反して、武尊山、日光白根山が曇り空の中にも、雪を冠した姿を見せているではないか。おしゃべりをしながら、持参した林檎と蜜柑で休憩だ。どうやら空も持ちこたえてくれそうだ。頂上を北に進み下山に入る。登山道にはいくらか雪が残っていて十分な注意が必要だ。そして急な下りが続く。10m程の鎖場を過ぎ、杉林を抜けるとなだらかな道となる。ここからは岩壁の直下を岩壁に沿って登山道が続く。

岩窟近くで
 この岩壁には「東大岩窟」「秘密の窟」「大日の窟」「南大岩窟」と続き、それぞれ石仏が安置されている。象の鼻をくぐると一組の夫婦にすれ違った。岩櫃城址の帰りに寄ってみたというような感じであった。 西峰にも登ってみようと思ったが、道が不鮮明なこともあり止めることにした。
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