御堂山
みどうやま
878m
下仁田町
本宿からの御堂山
登山日 2002年2月5日(曇り) しんぷるライフ
行 程 関所跡(09:30)…林道終点登山口(09:55)…小滝(10:10)…じじばば岩分岐のコル(10:27-30)…じじばば岩(10:40-11:00)…分岐のコル(11:07)…山頂下のコル(11:20-30)…山頂(11:40-50)…道標(12:15)…帝釈岩方面散策…道標(13:00)…じじばば岩分岐(13:10)…登山口(13:30)
 国道254号線を長野方面から下仁田に向かってくると、本宿付近でじじばば岩の奇岩が目に留まる。その左奥に見えるピークが御堂山だ。西上州は妙義山をはじめとして岩峰奇岩の山が多いが、このじじ岩、ばば岩も一際人の目を引くものがある。西牧関所跡からの林道は悪路と紹介があるが、林道終点近くまで問題なく車では入れると思うが駐車スペースが問題だ。新緑や紅葉の時期には関所跡付近に駐車し、沢に沿った林道歩きも楽しいかもしれない。 西牧藤井関所跡

登山口
 藤井の西牧関所跡脇の林道を入ると間もなく10cmほどの積雪があった。林道にはそんなに間隔を置かず通行されている様なタイヤの跡が残されていたので、自動車で行ける所まで行く事にした。冬場の林道歩きはそんなに面白いものではないからだ。雪が緩んでいて柔らかいため時折車が左右に横滑りする。やがて二股を右に進み、坂の傾斜が急になってきたため1台駐車できる場所に車を置き歩くことにした。そしてそれは正解だった。わずか先に3、4台の駐車スペースがあったがその先林道終点まではとても車では入れそうになかったからだ。ガイドブックや御堂山に関するホームページを見ると案内板が林道途中にあるはずなのだがここまではなかった。およそ15分の中登の林道歩きで終点まで着いた。

岩清水

岩に架けられた道標

じじ・ばば岩方面とのコル
 ここは伐採されたまま放置されている杉の木や倒木などで荒れたカレ沢である。木の枝や岩に赤テープや赤ペンキで切れ目なくマークされているため迷うことはない。一般的には沢を右側通行したほうが良さそうだ。マークを頼りに足場の悪い道を登っていくと水の音が聞こえてきた。ここは高さ2mほどの岩の上から水が滴っていた。滝と呼べるほどのものではないが小滝と紹介されているようだ。今は雪解け水が流れているのだろうが、普段は枯れてしまっているのではないかと思われる。登山道はこの岩の小滝を越えていくが心配はない。やがて沢が広がって明るくなり、雪も融け岩も少なくなり枯草の上を踏んで歩くようになるとコルに着く。
 じじばば岩の分岐点であるコルには初めての道標があった。左はじじばば岩、右は御堂山とある。ここからどちらに進むにも積雪があった。じじばば岩まで15分とある。ここから通ってきた谷を見下ろすとちょうどカール状になっている。

じじばば岩へ続く尾根

帝釈岩方面からのじじ・ばば岩

山頂への急登
 まずはじじばば岩に行って見ることにした。コルからはその奇峰が良く見え、尾根伝いに登山道は続いている。足を踏み入れると不思議なものでいつもながら動物のトレースが先行している。登山道は獣道にもなっているのだろう。じじばば岩の手前の岩峰は右に巻いて行く。北側になるためか積雪がやや多い。ふと見上げるとりっぱなスズメバチの巣が岩肌に造られていた。赤テープを頼りに何とかじじばば岩にたどり着いた。う〜ん、写真の通りだ。しばし周りをうろうろしてしまった。そして東側に沢を挟んで対峙する帝釈岩も良く見えた。あっちも行けそうだ。さてゆっくりとじじばば岩の奇峰を堪能した。コルに戻り山頂を目指すことにする。

道標

山頂

東尾根
 コルからはテープがちょっと途絶えルートを失うが、すぐ先に見える稜線を目指せばいい。すぐに尾根に出る。尾根を北に向かって進むと直ぐに道標がある。その道標は木の裏側に取り付けられており、尾根を外れ左に巻くように矢印が描かれている。道標に従い足を進めると杉の植林帯を横切るように道は続き2番目のコルに出た。ここには案内板があり又「安中山の会」の道標が御堂山を指していた。ここからは急登だ。積雪もあり軽アイゼンを着けた。この辺りには檜の植林がなされている。ひと踏ん張りで山頂に達した。
 山頂にも10cmほどの積雪があった。山頂の北側の雑木が伐採され妙義山が良く見える。しかし今日はあいにくの曇り空で妙義山は墨絵のように映った。他の方角は雑木が邪魔をしてはっきりとした展望は得られない。携帯電話が通じたので職場の妻に「無事に着いたよ。気持ちいいよ。」と連絡だけしておいた。さて、帝釈岩に寄り道して戻るとするか。

帝釈岩方面
 裏側に取り付けられていた道標付近まで戻ると帝釈岩まで尾根が続いているのが見える。わずかな踏跡があるので行けるようだ。途中からまた積雪だ。やはり動物のトレースがついていて、案内されるように進んで行く。岩場に着いたがいったいどれが帝釈岩だかわからない。左を巻いて進みやがてこけし人形の様な姿をした岩の所まで着いた。途中何ヶ所かで小枝が折られていたことから、ここ数日のうちに誰かが足を踏み入れたに違いない。ここから対峙するじじばば岩方面が見事だ。一番画になるのじゃないだろうか。
 本尾根まで戻りあとは往路を下るのみだ。小滝で軽アイゼンの泥を落としザックにしまいこんでゆっくりと歩いていく。林道終点の登山口を過ぎ林道を戻っていくとイノシシ狩りの二人連れに会う。挨拶のほかに二言三言交わし駐車場所まで戻った。そう言えば先日、白沢村雨乞山で4匹の動物を見かけたが、やっぱりイノシシだったのだろう。一人でやけに納得してしまった。
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