雨乞山
あまごいやま
1068m
沼田市
白沢村道の駅からの雨乞山
登山日 2002年2月2日(晴れ) しんぷる
行 程 登山口(13:30)…峠(14:15)…尾根(14:50)…山頂(15:30)…登山口(16:30)
 白沢町の雨乞山は以前から気になっていた山だ。数あるホームページで調べてみても山名は紹介されているが登山道は全く記載されていない。その中に「川場山猿」の角田さんのホームページがあり川場から何回か登ったとの記録があった。そこで、登山道についてEメールを送ったところ川場村中野の小田川からのルート図を送っていただいた。昨年から2回の下見をしての後、今回の山歩きとなった。 山頂標識

林道
 川場村萩室を過ぎセブンイレブンのすぐ手前を中野へ向かって右折する。世田谷区健康村中野ビレッジへ続く道だ。中野ビレッジからは浅松山への登山道が整備されているが、雨乞山へは途中のY字路を小田川に向かって右に進路をとる。人家が途切れて間もなく右手に蓄糞堆積場が現れるが、この先ガードレールの切れ目から杉林の中を林道が延びている。林道に手前に車を置き歩き出す。

林道
 積雪は20〜30cm程度だ。人の踏み跡は全くない。陽があたらないためだろうか雪は比較的締まっていて歩きにくくはない。歩き出して3分ほどで小川を渡る。これが平石川だろうか。さらに行くと数本の伐採されたままの杉木が林道を覆い行く手を阻んだ。杉の植林帯を抜けると道は明るくなったが、逆に雪が深く傾斜もやや大きくなってきたため歩きづらくなってきた。息も少しずつ上がってきたので休み休み進んでいく。途中峠を目前に色あせたテープが小枝に見えたが、とても歩ける道とも思われず林道を進むことにした。

 峠である。この先はおそらく白沢村に続くものと思われた。そして白沢村側から峠まで最近のものと思われるトレースが着いていた。そしてそれは右手の小さなピークに続いていた。目指す雨乞山は左手のはずだ。峠から取り付く事にした。すぐに岩峰が目に付いた。目指すピークではないが右手から巻いて登ってみることにした。するとどうだ。松の幹に赤ペンキが現れたではないか。それに導かれて岩峰の上に立った。ここからは薄曇りにもかかわらず武尊山、谷川連峰、上信の山々が真っ白に見えた。

尾根
 峠から20分ほどで先の岩峰に立ち眺望を楽しんだ後一旦コルに降りる。先の杉木などに白色のテープが無数に巻いてある。ここを上がっていくと尾根に出ることができ、ここに再び赤ペンキが現れた。尾根には鹿のものと思われる足跡が続いていた。しばらく尾根伝いに高度を上げていく。やがて尾根も途切れ目の前に急登が現れ、赤ペンキが左側(北側)を巻くように付けられていた。北側はどうしても雪が深くなる。ここは直登して一気に高度を稼いだほうがいいと考えた。木や枯れてすぐに折れてしまうような枝に掴まりながら、そして足を滑らせながら登っていった。やがて山頂らしき平坦な場所に出た。

山頂
 山頂には人の足跡はなかった。石祠がひとつ雪を被っていた。無事に山頂にたどり着けた事の感謝と、下山の無事を祈願した。山頂の向こう側にはテープが木の枝に付けられていたが、恐らく北側を巻いた道に続くものと思われる。そして赤松の幹に、ちょうど小学生の名札くらいの山頂標識がネジで留められていた。川場山猿の角田さんによると登り約1時間40分とあったが、雪とルート探しで2時間かかってしまった。
 帰りはひたすらきた道を忠実に戻った。やっぱり雪は深かった。今年は例年になく雪が多い年となったようだ。
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