黒滝山
くろたきやま
870m
南牧村
黒滝山と鹿岳・四ツ又山
登山日 2001年12月20日(晴れ) しんぷるライフ
行 程 黒滝山不動寺(09:40)…荒船山分岐(09:45)…馬の背九十九谷分岐(10:05)…観音岩分岐(10:55)…観音岩(11:00-15)…九十九谷(11:15-12:10)…下〜上底瀬・不動寺(12:00-13:20)
 黒滝山そのものは黒滝山不動寺が背負っている岩峰である。とても山行の対象になる山ではない。山頂標識はあるが、近くには山頂への道標も見当たらない。ガイドブックなどでは、不動寺から両側が切れ落ちるヤセ尾根の馬の背を渡り見晴台、観音岩(五老峰)から鷹ノ巣岩(山)、そして九十九谷を下るコースが紹介されている。時間的にもお手軽で緊張の岩場・クサリ場や360度の大展望、そしてのどかな山村風景などを味わうことのできるコースだ。 コース案内

不動寺

道標
 黒滝山不動寺の第一駐車場からは一般車両は通行止めとなっていた。そこで準備を整えたのだが日陰になっているためとても寒かった。駐車場の片隅にはトイレがあるが残念ながら手入れが行き届いていなかった。不動寺までは10分ほど舗装された坂道を登る。鐘撞堂を左手に見て宿坊前を通り登山道へ入る。

黒滝山山頂
 木段を5分ほど進むと二股の分岐になり道標もないので左に足を進めると直ぐに道標【六車/荒船山】が現れた。荒船山に向かって進むと(実は道を間違えていて六車に向かうのが正解)最初の分岐を右に登ってきたと思われる道と合わせた。わずかに進むと右に分岐し小ピークがあった。いやな予感がして一登りしてみると案の定、山頂標識【黒滝山870M】があった。いささか拍子抜けである。分岐に戻り先を見るがどうもコースが違うようだ。地図を取り出して眺めてみるとどうも先ほどの道標で間違えたらしいことに気づいた。道標まで戻り六車に向かって足を進めていくことにした。

馬の背・九十九谷の道標

最後のハシゴ

観音岩への尾根
 直ぐに道標【馬ノ背・九十九谷/上底瀬】が現れた。どうやらここが峠らしい。馬の背からの歩きが今回の山行の目玉だ。ここで新調したばかりの靴を調整した。まだ足に馴染んでいないため岩場はいささか不安があった。道標に従って歩いていくと直ぐに岩稜の登場だ。鉄製のハシゴから始まる馬の背は両側が切れ落ちた岩稜のヤセ尾根で相当な高度感があった。鉄柵や鉄ハシゴがずっと続き恐ろしくて足がすくむということはないが、もしこれらがなければとても立って歩けないねなどと笑って話しながらも結構必死になって登っていた。
 15分ほどで馬の背も終わり緩やかな尾根歩きとなった。ホッと一息だ。左に観音岩の道を分け先ずは見晴台と呼ばれる岩峰に立った。九十九谷が眼下に見えた。観音岩への分岐に戻り見晴台を左から巻き落ち葉の積もった狭い登山道を行く。やがて観音岩と九十九谷の分岐についた。

観音岩
 直進し観音岩を目指した。あまり広くない岩峰には石仏があった。そして岩峰の近くには立派な松の木が数本あった。そしてそこからは360度の大展望が得られた。しかし西上州の山は入門したてでまだ良く分からない。分かったのは妙義山、谷急山、四ツ又山、鹿岳、小沢岳くらいだ。十二分に景色を楽しんだ後鷹ノ巣岩に向かう。

九十九谷
 尾根の下りだ。右側が九十九谷になる。岩場が何ヶ所か出てくるがそのうち二箇所に真新しいロープが付けられていた。しかしこれらのロープは全く必要としなかった。岩稜の尾根から九十九谷を見下ろすとまさに岩の谷である。それでも樹木はたくましくそこに根をおろしているから驚きだ。やがて道は谷と反対方向に下りていった。直ぐに鷹ノ巣岩が見えるはずだったがどうやら途中でコースを間違えたらしく、道は下底瀬に向かっているように思われた。やがて農家の物置と思われる小屋が現れ畑道となった。左に月形山への道を分け下底瀬の集落に出た。

上底瀬の道標
 上底瀬に向かい舗装されたやや登りの道路を進んでいくと20分ほどで黒滝山への道標があった。道標に従って足を進めると間もなく豚舎が現れ、なんともいえぬ鼻に突く匂いが風に吹かれてきた。柵を巡らせた豚舎の中では丸々と太った豚がのんびり昼寝をしていた。そこを過ぎると右手に柚子の木があっり黄色の柚子の実がたわわに枝にぶら下がっていた。そこで日当たりの良い南側に下がっている実を2個失敬した。程なく峠に戻りやや遅い昼食とし不動寺まで戻った。
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