月夜野石尊山
つきよのせきそんさん
751m
みなかみ町
月夜野石尊山
登山日 2001年11月10日(曇り) しんぷる
行 程 登山口(13:03)…八束脛宮(13:16-21)…山頂(15:38-45)…登山口(1645)
 月夜野の石尊山は、上州三峰山の西山麓にある山である。中腹には史跡「八束脛遺跡」がある。残りの紅葉を求めて登ってみた。旧国道17号線を水上方面に進み「井戸上町」信号を右折、月夜野温泉センター、みねの湯の標識を頼りに進む。「月夜野温泉センター600m」の標識を直進し、右手に川があるところを右折し登山口となる。駐車場はなく、橋を渡ってすぐごみの集積場があったのでその前に駐車した。 説明版

登山口

最初の鳥居

登山道
 登山口は穴切の集落の外れにある。登山口には「八束脛洞窟遺跡」と書かれた標柱が立っている。桑畑の間を通り足を進めると3分ほどで鳥居がある。鳥居をくぐると道は細くなり中登の登山道になる。すぐに竹林が現れ、冬も間近な風で竹の葉がハラハラと舞っている。やがて右に分岐を見るがまっすぐに進む。間もなく目の前に石段が見えてくる。この石段はおよそ100段くらいある。このような階段は疲れるだけであるが、左を見ると登山道がそのまま続いている。この石段を登りきると八束脛宮の岩峰にでる。

石段

八束脛宮

登山道での紅葉
 ここには握拳8つ分の長さの脛を持った落武者伝説を持つという洞窟がある。旧石器時代の風葬・火葬場の跡だという。あまり気持ちのいい場所ではないが見学していく。ここから左手の急登を巻いて岩峰に立つ。ここからの展望はなかなかのものだ。眼下には穴切集落、南側(左手)には上州三峰山が身近に迫り、大峰山、小野子山、子持山などが一望できる。5分ほど景色を楽しんだ後山頂を目指す。

最後の稜線
 岩峰からは雑木林の急登である。踏み跡もはっきりしないところが何ヶ所かあるがマークを頼りにあえぎながら登っていく。やがて稜線に出るが急登は続く。山頂間近に松の木の倒木が登山道をふさいでいるのでくぐっていく。

山頂
 畳2畳ほどの山頂には石祠がある。のんびり腰を下ろすこともままならない山頂だが、ここからは谷川連峰が間近だ。朝日岳・笠が岳や西は万太郎山まではっきりと見える。「月夜野石尊山」の山頂標識の裏には「JF1*VS 2001.3.6」と落書きがあった。ついでに私も落書きをしておいた。あまり雰囲気の良くない山頂なので長居は無用、下山することにする。
 山頂から尾根に沿って下っていく。どうにも来た道がわからない。踏み跡らしき道を降りるがどうもはっきりしない。一旦尾根に戻ってみるがどうにも分からない。何度か左右を行き来するがマークも探せない。遭難か?一瞬いやな予感がよぎる。とにかく踏み跡らしき場所を降りるとする。たびたび立ち止まってはマークを探す。獣道なのか?シカのフンが踏み跡に落ちている。やっとマークを発見。しかし途切れ途切れだ。すぐに道をはずす。この山は南側に下りれば集落に出るはずだ。とにかく安全を確保しながら下ってみるしかない。やがてマークが目に付き、杉の植林に使ったと見られる道に出た。はっきりと続いている。
 道なりに降りていくと登山道と向き合う穴切の集落の向こう側にでた。とにもかくにもホッとした。これは落武者のたたりだろうか?わずか山頂まで35分の山であるが、ちょっとした油断でとんでもないことになると経験した。
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