谷急山
やきゅうさん
1162m
安中市
谷急山
登山日 2001年11月7日(快晴) しんぷるライフ
行 程 入牧橋登山口(10:00)…並木沢への分岐(10:15)…クサリ場(11:05)…三方境(11:35)…前衛峰(12:30)…山頂(13:05-14:05)…前衛峰(14:30)…三方境(15:10-25)…登山口(16:45)
 上毛かるたに「紅葉に映える妙義山」とうたわれている妙義山の最高峰である。一見穏やかな山容に見えるが、岩峰をいくつも越えていかなければならない。山頂からは360度の眺望が得られるが登山者は意外と少ないという。紅葉も今年は1〜2週間早い感じですでに終盤。なんとか滑り込みセーフで紅葉のかけらを味わうことができた。 金洞山

入牧橋登山口

登山道

並木沢
 今日は妻と二人で仕事を休んでしまった。息子の小学校生活最後の少年野球大会である藤杯(ふじカップ)の付き添いで、土日は10月から潰されてる。何かと欲求不満がたまってきた。ゆっくり一日山歩きで過ごしたい。最後の紅葉も楽しみたいということで妙義山に来てみたが…。妻が右腕が痛むということでできるだけクサリ場の少ないと思われる谷急山を歩くことに決定。入牧橋から並木沢コースを取った。登山口の手前50m程手前にちょっとした駐車スペースがあったのでそこに止める。民家の間の道を程なく行くと登山道に入っていく。

並木沢右岸へと続く登山道

クサリ場

十三曲がりへと続く登山道
 15分ほど行くと分岐点が現れる。そこを沢に向かって足を進める。対岸の20mほど上流に道標があるので沢に沿って進む。道標の先には高さ5m程の滝が見える。対岸の登山道は杉の植林がされている。うっそうとした杉林を抜けると雑木林の十三曲がりの急登になる。この辺りから落葉をサクサクと踏みしめて歩くようになる。今日は暖かい。寒いんじゃないかと着込んだ服を一枚脱ぐ。今日は立冬。小春日和とよんでもいいのかな。
 並木沢コース唯一のクサリ場だが別にどうということもない。クサリ場を通過し10分ほどで再び沢に出るが道が荒れている。黄色のペイントを頼りに足を進めていく。ここから再び急登になり我慢して歩いていくとひょっこり三方境にでる。ここからは尾根歩きのようだ。

三方境
 ここは丁須の頭へのコースと中木沢に向かうコース、そして谷急山への分岐点となっている。ここで小休止をして先に進もうと思っていたが、風が冷たくそのまま先に足を進める。すぐに大遠見峠に出、左手に女道を分け何度かアップダウンを繰り返し984m峰に出る。ここからは前衛峰がよく見えるが谷急山は姿を現さない。
 984m峰(P1)を過ぎてからはヤセ尾根と急峻な登りと下りの連続だ。木の枝、木の根、岩などつかまれる物は何でもつかんで進むしかない。ロープも何ヶ所か設置されている。とにかく上り下りが激しくいくつものピークを越えていかなければならない。さすがに足が上がらなくなって来る。それでも前に足を進めていけば、やがて大黒乗越の分岐を左に見る。ここを過ぎると急登ではあるが、サクサクと落ち葉の道を歩けるようになる。

]984mピークから前衛峰

前衛峰からの谷急山

谷急山頂
 登りに足が上がらなくなって来る。もう我慢の限界かと思いながら山頂らしきピークが見えてくる。一歩一歩近づいていくと山頂標識が見える。ついに山頂である。そこには360度の大展望が広がっていた。先客が二人。とにかく腰を下ろしてお昼にする。数日前には雪を被っていた浅間山は帽子を取ってしまっていた。浅間隠、鼻曲、赤城、榛名、武尊、上越国境の山々など、とにかく見える見える。記念写真を撮ろうと思っていたら、下から団体さんが…。新宿からのツアーでおよそ15人ほど。狭い山頂が人であふれてしまった。朝7時に出てきて国民宿舎を10時出発だという。静かな山歩きだと思っていた矢先なのに…。急なアップダウンの繰り返しで足はガクガク。それでも落ち葉を踏みしめながらの変化のある山行であった。久しぶりにたっぷり歩いた気がした一日だった。
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