浅間山
あさまやま
2568m
嬬恋村・長野県
浅間山
登山日 2001年8月25日(晴れ) しんぷるライフ息子
行 程 表コース登山口(7:30)…トーミの頭(8:45-55)…黒斑山(9:10-20)…Jバンド(10:15-30)…釜山下(12:00-13:00)…湯ノ平口(14:00)…草すべり分岐点(15:15)…中コース登山口(16:25)
 白煙を吐き出しながら、雄大な裾野をもつ浅間山。ここ数年火山活動のため、黒斑山、湯ノ平口、小浅間山までの登山に限られていたが、2001年7月第2外輪山である前掛山まで入山規制が緩和された。それに伴い登山者が増えたようだ。「富士山は登るより眺めるほうがいい。」と言われているが、浅間山も当てはまるかもしれない。上毛かるた「浅間のいたずら鬼の押し出し」とある活火山である。
 車坂峠の高峰高原ホテル駐車場に車を置いての出発だ。今年の7月23日に登山道の規制緩和があったせいか、登山者が数多く目に付く。こちらもその一人だが…。表コースに設置してある登山届のコース略図を切り取ってから登山届をポストに入れて出発だ。ここからは浅間山は見えない。まずは車坂山の樹林帯を進む。一旦下ってから、黒斑山に登り返す。溶岩の点在する広場を過ぎ再び樹林帯に入っていく。

トーミの頭

黒斑山稜

黒斑山頂
 やがて避難壕のある場所を過ぎ槍ヶ鞘に着く08:35。ここで浅間山が急にその姿をあらわす。槍ヶ鞘から一旦下って、トーミの頭との鞍部の中コース分岐を左手に見てトーミの頭へ登り返す。ここから、左手の黒斑山から始まり、蛇骨岳〜仙人岳〜Jバンドまでの黒斑山稜、浅間山、剣ヶ峰まで一望できる。ゆっくりと景色を楽しむ。
 草すべりを右手に見て、黒斑山頂に向かう。草すべりを大勢の人が下っていく。何はともあれ前掛山に向かうのであろう。一気に滑り落ちそうな急坂である。400mほどの標高差があるという。帰路にこの草すべりを登って来る予定だ。トーミの頭から15分ほどで黒斑山頂に到着。

仙人岳

Jバンド

釜山下
 黒斑山からJバンドに向かって足を進める。蛇骨岳へは岩稜を予想していたが、以外なことに樹林帯を進む。蛇骨岳には裏コースの分岐がある。蛇骨岳を過ぎると尾根には樹木がなく、浅間山、湯ノ平の景色が素晴らしい。菱池も良くわかる。Jバンドまでのガレ場を注意深く進む。このコースを選んでいる人は少ないようだ。浅間山の登山道を歩く人の姿がアリのように見える。
 Jバンドを20分かけて一気に下り、浅間山頂に向かう。賽の河原まで登山道は続いているが遠回りになるので、途中道からそれて湯ノ平口からの登山道に近道。さすがに登山者が多くなる。砂とガレの歩きにくい道を我慢して進む。雄大な浅間の山腹を歩いていく。やがて登山者が腰をおろし、休憩している場所に着く。ここから先は立入禁止である。山頂までわずか300m足らずであろう。さらに進むには前掛山へ向かうしかない。が、ここまでくれば先に進みたくなるのが人情であろう。禁を犯して山頂へ…。しかし、あとわずかのところでガスが巻いてきた。鼻と喉を刺激する。これはだめだ。未練だが仕方あるまい。身の安全には変えられない。しぶしぶと下山する。昼食を取ろう。ゆっくりと休もう。

前掛山

草すべり

中コース登山口
 登頂を断念された事からか疲れが一気に出た。前掛山頂が遥か彼方に見えてきて向かう元気もなくなった。あとは事故のないように戻るだけだ。湯ノ平まで戻り、草すべりに向かう。最後の登りだ。コース案内だと約1時間我慢すればいい。標高差400mの一気の登りだ。草すべりの名前の通り、草が谷側に押し倒されて滑りやすい。草をつかみながら登っていくようだ。コースはしっかりあるようだが…。10歩進んでは立ち止まり、また10歩進んでは立ち止まり、我慢我慢の登りだ。上を見ながら休み休み進む。結局1時間15分かかてしまった。
 草すべりを登りきり、最後の水(水筒の氷)を含む。3人で4Lでは足りなかった。さあ、あとは下りだけだ。トーミの頭を過ぎ、中コースの分岐に出る15:30。中コースは岩の少ない、水のない沢沿いのコースで非常に歩きやすい。表コースのやや北側にでる。中コースの案内板があった。暑い一日であった。高峰高原ホテル駐車場の自販機で炭酸飲料を買う。一気に飲み干した。
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